米国Cabells社がAIジャーナル選定ツールCompassAI正式版をローンチ
学術ジャーナル情報プロバイダーの米国Cabells社は、AI技術を活用した著者向けジャーナルマッチングツール「CompassAI」の正式版をローンチした。ベータ版でのユーザー評価とフィードバックをもとに、ユーザーインターフェース(UI)やユーザー体験(UX)の改善に加え、新しいフィルター機能を搭載している。日本国内では、総代理店であるユサコ株式会社が同サービスを提供する。
粗悪学術誌を事前に排除した安全なジャーナル選定
CompassAIは、膨大な学術誌の中から研究内容に適した投稿先を見つけ出すための選定ツールである。
同ツールでは、20,000誌以上の粗悪学術誌(Predatory Journals)を網羅した「Predatory Reports」データベースを活用して事前スクリーニングを行い、該当する学術誌を排除している。これにより利用者は、信頼性の高い「Journalytics」データベースに掲載された推奨ジャーナルの中から投稿先を選択できる仕組みとなっている。
操作は、論文の抄録(アブストラクト)や序論、または簡単な要約をテキストフィールドに入力することで行われる。AIが入力内容を分析し、320の専攻分野および500以上の学術トピックに及ぶデータを駆使して、「Journalytics」にインデックスされているタイトルの中から関連性の高いジャーナルを抽出して提案する。
また、正式版のリリースにあたり、以下の絞り込みフィルターが新たに追加された。
- 手頃な料金(Affordable fees)
- 迅速な出版(Fast publication)
- オープンアクセス(Open access)
- 低い採択率(Low acceptance rate)
- パブリック・エンゲージメント(Public engagement)
AIの運用にあたってはセキュリティ体制が整えられており、利用者が入力したデータや論文内容が収集・保存・学習されることはないとしている。また、AIは厳格に保護された環境下で動作し、事前検証済みのデータのみを用いて分析を行う。
なお、「Journalytics Academic」、「Journalytics Medicine」、「Journalytics STEM」のいずれかを契約している機関は、CompassAIを追加料金なしの無料で利用できる。
本記事はCabells社の発表をもとに作成。
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