配筋検査を効率化する3Dシステム「Modely」が普及加速

DataLabs株式会社は、3次元配筋検査システム「Modely」の契約件数が、リリースから約1年で100件を突破したと発表した。ゼネコンだけでなく、工事発注者(インフラオーナー)にも導入される機会が増加しており、今後は現場での活用実績を元に機能を改善・拡充する予定だという。

Modelyは、点群データを活用した3次元配筋検査システムだ。LiDAR付のiPadなどでスキャンした鉄筋の点群データをModelyにアップロードし、検査範囲を画面上でクリック指定するだけで、範囲内の鉄筋を一斉に検出し、自動モデル化する。自動生成したモデルから、鉄筋本数・鉄筋間隔などの検査項目を自動計測し、帳票を自動作成できる。

Modelyを導入した現場では、従来方法による配筋検査と比べ、トータルコストを100万円まで低減し、検査作業に要する時間が5分の1程度に短縮されたという。また、点群取得からモデリングまでiPad上で完結するため、高価格の専用ソフトや専用計測デバイスが不要で、UIも簡素で誰でも使いやすい仕様となっている。

鉄筋の種別作成機能のイメージ

DataLabsは、今後は3次元設計データ(BIM/CIM)を用いて検査のあり方そのものを変えていくことを目指しているという。具体的には、配筋や躯体の3DモデルをModelyにアップロードするだけで、設計値の自動登録から合否判定までをシステム上で行い、その後の維持管理フェーズにおいても検査で取得したデータがシームレスに繋がる環境を構築していく方針だ。