不動産DX「PICK」が5億円調達

不動産・建築DXプラットフォーム「PICKFORM」を開発・提供する株式会社PICKは、シリーズAラウンドで資金調達を実施し、これまでの累計調達額は約5億円となった。PICKは『「住」を豊かに』をPURPOSEとして掲げ、不動産・建築事業者向けのDXプラットフォームを提供するスタートアップだ。

PICKが提供する「PICKOFORM」は国内で唯一、国土交通大臣から適法である正式な回答を得た、不動産取引に特化した電子契約機能を有している。直近1年では、12,000件を超える不動産取引がPICKFORM上で行われ、対象地域も首都圏のみではなく、北海道から沖縄県まで幅広い地域でサービスが利用されている。

今回調達した資金は、複数プロダクトの開発費のほか、マーケティング費用、人材採用などに使用される。PICKは、不動産・建築の業務領域を「契約前」「契約時」「契約後」の3つに分類してプロダクト開発を行っており、今後2年間で「契約前」「契約後」の双方に幅広く対応するプロダクトを7つローンチする予定だ。また、顧客対応セグメントに関しては、売買仲介・買取再販・注文住宅・賃貸管理・新築直販・販売代理・リフォーム等のほぼ全ての業態に対応している。

PICKは現在、エンジニア、セールス、カスタマーサクセス、カスタマーサポート、コーポレート等、多方面にて採用を積極的に行なっている。また、9月19日には資金調達記念イベントとして、目黒オフィスで交流会を開催する予定だ。

今回の資金調達には、起業家・エンジェル投資家の有安伸宏氏、Headline Asia Venture PartnerのJonathan M. Hayashi氏、mintジェネラル・パートナーの白川智樹氏、MLCベンチャーズ執行役員投資部長の関本峻治氏らが参加している。

PICKの代表取締役社長兼CEOの普家辰哉氏は、大手ハウスメーカーで営業職を経験後、2018年にPICKの前身となる不動産会社を起業し、2021年にPICKに社名変更して現在のスタートアップに業態転換した。普家氏は「今回の調達を経て、ここからPICKが体現したいことに全力で邁進していけることにワクワクしております」とコメントしている。

valvix

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