ミサワホーム社員が第68次南極地域観測隊に選任 19期連続の参加へ
ミサワホーム株式会社(代表取締役社長執行役員 作尾徹也)の社員1名が、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立極地研究所(極地研)の推薦を受け、文部科学省から第68次南極地域観測隊員に選任されました。同社からの観測隊参加は1975年の第17次観測隊以降で延べ32名となり、第50次観測隊から19期連続の参加(国立極地研究所へ出向のうえ参加)となります。選任された社員は設営系の越冬隊員として現地に滞在し、基地内の建築・土木業務に従事する予定です。
第68次南極地域観測隊の活動予定
観測隊は、夏期の2か月間滞在する夏隊員と、一年以上にわたり滞在する越冬隊員で構成され、それぞれ「観測系」と基地の設備や生活維持を担当する「設営系」に分かれます。
今回選任された勝呂真彦(すぐろまさひこ)は、越冬隊員の「設営系」として参加します。11月下旬に他の隊員とともに日本を出発し、オーストラリアのフリーマントルから南極観測船「しらせ」で昭和基地に向かい、年内の到着を予定しています。現地では2031年12月完成予定の「夏期隊員宿舎」の工事などに従事し、活動後の2028年3月に帰国する予定です。
隊員の経歴と抱負

勝呂真彦は2000年に株式会社ミサワホーム静岡へキャリア入社し、約13年間現場管理者として従事した後、住まいの品質と安全の維持を担当するAM(アフターメンテナンス)課に転属しました。これまでの経験をいかして建物の修理や補修に貢献できると考え観測隊へ志願し、本年7月より極地研に出向しています。
勝呂は参加にあたり「南極という新しい環境でのスタートは、すべてが新しい挑戦です。少々不安もありますが、それ以上に『これからどのような新しい景色に出会えるのか』という期待に胸が膨らみます。変化を楽しみながら、自分らしく全力で駆け抜けます!」とコメントしています。
南極における実績と国内への技術・教育展開

ミサワホームは1968年の「第10居住棟」以降、南極地域観測隊の活動や生活を支える建物を受注しており、その実績は累計37棟・延床面積約6,700㎡(2026年4月末時点での実績。現在建設中の夏期隊員宿舎を含む)に及びます。建物の多くに採用されている木質接着複合パネルは、工場で外装や断熱材、内装を取り付けて生産されるため、建築経験のない隊員でも短い夏の期間に容易に組み立てられ、過酷な気候に耐える性能を持ちます。
2026年6月には、国士舘大学(学長 田原淳子)の小久保彰准教授が研究代表者を務め、株式会社ミサワホーム総合研究所(代表取締役社長 千原勝幸)との共同で「昭和基地地学棟木質パネルの耐久性に関する研究」(極地研の「令和7年度 一般共同研究」に採択)を実施しました。昭和基地で46年間運用された「地学棟」のパネルを調査し、極限環境下でも高い耐久性を保持していることが実証されました。
昭和基地で培われた技術は国内向けにも応用されており、居住棟と同じ120mm厚の木質接着複合パネルを採用した「センチュリーモノコック構法」を2017年に商品化し、全国(沖縄を除く)で展開しています。また、次世代支援として2011年から極地研の協力を得て教育支援プログラム「南極クラス」(https://www.misawa.co.jp/nankyoku/antarctic-class/ )を開催しており、初開催から約15年を経た2026年8月末時点で2,805件の講演を実施し、27万人を超える子どもたちが参加しています。
本記事はミサワホーム株式会社の発表をもとに作成されています。
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