ネクセント調査、戦略未反映層の実行ロスは39.2%で反映層と16.5ポイント差
ネクセント株式会社の研究機能である戦略実行研究センターは、全国の就業者570名を対象に実施した『戦略実行の実態調査 2026』の結果を公開しました。調査によると、会社の戦略が自分の行動に反映されていない人の割合は46.5%となり、本来の実力と実際に発揮される実力との差である実行ロスは平均30.3%でした。また、本来の実力が出ていない度合いは、本人の不調よりも会社のしくみと強く結びついている実態が示されています。
戦略反映の有無で実行ロスに16.5ポイントの開き
調査結果によると、会社の戦略が自分の行動に反映されていない層の実行ロスは39.2%(n=265)であったのに対し、反映されている層は22.6%(n=305)となり、両者の間には16.5ポイントの開きが確認されました。なお、この開きは丸める前の値(39.17 − 22.63 = 16.53)から算出されています。

一般社員の実行ロスを会社規模別に見ると、零細30.6%(n=83)、中小32.9%(n=231)、大企業31.9%(n=115)となり、企業規模による統計的な差は確認されませんでした(p≈0.80、規模別対象は一般社員434名のうち規模不明5名を除く429名)。
実行ロスと最も強く結びつく要因は会社のしくみ

最小二乗(OLS)回帰分析を用いて、会社のしくみ、睡眠、運動、心身の不調の4要因と実行ロスとの結びつきの強さ(標準化係数)を比較したところ、以下の数値となりました。
- 会社のしくみ:0.28
- 睡眠:0.13
- 運動:0.05
- 心身の不調:0.03

心身の症状別11件については、多重比較の調整後、いずれも q>0.05 で結びつきは確認されませんでした。ただし、睡眠は結びつきを残しており、体調が無関係という結果ではありません。なお、本調査で示された結果は相関関係であり、因果関係を示すものではないとしています。
実行基盤に求められる3つの力
ネクセント株式会社は、本来の実力が出ていない原因は本人の不調ではなく会社のしくみにあると考えており、現場が実力を発揮するには会社が主体となって強靭な実行基盤を整える必要があるとしています。
同社では、実行基盤の基本要件として以下の3つの力を挙げており、いずれか一つが欠けても他で補うことはできないという立場をとっています。
- 求心力(現場の共感)
- 機動力(現場の障害除去)
- 支援力(現場の完遂と学習)
調査概要
- 調査名:戦略実行の実態調査 2026
- 調査主体:ネクセント株式会社 戦略実行研究センター
- 調査方法:インターネットパネル調査
- 調査時期:2026年6月(発行:2026年8月)
- 調査対象:全国の就業者570名(総回答589名から非就業3名、経営トップ3名、単調回答かつ57秒未満13名を除外)
- 会社規模の内訳:中小307/大企業168/零細89/規模不明6
- 公開URL:https://www.nexcent.co.jp/survey-on-strategy-execution-2026.html
※実行ロスは、本来発揮できる力を100としたときの発揮度(Q6)を100から引いた値です。 ※本調査の指標は自己申告に基づく知覚測定であり、客観的な生産性の測定ではありません。インターネットパネルによる標本のため、就業者全体への一般化には限界があります。 ※実行基盤に関する12問(Q8〜Q19)の設問文および個票データは非公開です。
本記事はネクセント株式会社の発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



