光文社が東京五輪談合事件めぐる新書を2026年9月16日に発売へ
光文社は、東京五輪テスト大会をめぐる入札談合事件をテーマにした新書『特捜検察という名の権力ヤクザ――東京五輪談合事件・人質司法との死闘』を2026年9月16日に発売します。著者は弁護士の郷原信郎氏と、株式会社セレスポ名誉会長の稲葉利彦氏です。2022年11月に強制捜査が行われた同事件の捜査手法や刑事司法の課題について、当事者と弁護人の視点から記されています。
事件の背景と執筆の意図
2022年11月、東京地検特捜部と公正取引委員会による強制捜査が行われ、東京五輪テスト大会をめぐる入札談合事件として大手広告代理店やイベント会社が摘発されました。
本書は、事件当時に容疑をかけられた株式会社セレスポの元会長である稲葉利彦氏と、同社の弁護人を務める元検事の弁護士・郷原信郎氏による告発本です。取調室での攻防や、検察の描いた見立てによる人質司法の実態、公正取引委員会のあり方などを明らかにしています。
本書における主な論点
本書では、民間発注における業務調整が不当な取引制限とみなされた経緯について、郷原弁護士が法的な観点から検証を行っています。
また、無実を主張し続けたセレスポの鎌田元専務が保釈請求を5回却下され、196日間にわたり身柄を拘束された事例を取り上げ、日本の刑事司法における身柄拘束のあり方に言及しています。さらに、公正取引委員会が検察の取調べ調書をもとに告発や行政処分を行った構造的問題や、企業や社員が突然の強制捜査や取調べに直面した際の対応策についても提示しています。
著者経歴
郷原信郎氏は1955年生まれで、東京大学理学部を卒業後、東京地検検事、長崎地検次席検事、法務総合研究所統括研究官などを歴任しました。2006年に弁護士登録を行い、郷原総合コンプライアンス法律事務所代表を務めています。検察の在り方検討会議委員を経験し、本事件ではセレスポ側の弁護人を担当しています。
稲葉利彦氏は1954年生まれで、慶應義塾大学経済学部を卒業後、株式会社伊勢丹(現・三越伊勢丹)に入社し天津伊勢丹社長などを務めました。2007年に株式会社セレスポに入社し、2008年に代表取締役社長、2022年に代表取締役会長に就任しました。
書誌情報
本書の詳細は以下の通りです。
- 書名:特捜検察という名の権力ヤクザ――東京五輪談合事件・人質司法との死闘
- 著者:郷原信郎(弁護士)/稲葉利彦(セレスポ名誉会長)
- 発売日:2026年9月16日
- 定価:1,100円(税込)
- 仕様:新書判/並製/272頁
- ISBN:978-4‐334‐11113‐7
- 発行:光文社
本記事は株式会社光文社の発表をもとに作成しています。
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