アディダスジャパンは、プロ野球選手のラーズ・ヌートバーとのパートナーシップ契約を締結したことを2024年4月8日に発表した。同選手は現在、アメリカのセントルイスを拠点に活動している。この契約により、ヌートバー選手はアディダスのブランドキャンペーンに参加し、今後は同社が実施する様々な活動にも関与する予定だ。

ヌートバー選手は2023年に日系アメリカ人として初めて野球日本代表に選出され、その活躍が世界一に向けた躍進の原動力となった。

契約締結を記念して、4月9日からはヌートバー選手が出演するソーシャルフィルムがアディダスジャパンの公式SNSアカウントで公開される。このフィルムでは、プロアスリートとしての重圧と向き合いながらも、野球への情熱と自然体の笑顔でプレッシャーを力に変えていく様子が描かれている。

同選手は、アディダスとのパートナーシップに感激しているとコメント。「アディダスは、パフォーマンスウェアから普段着まで、僕自身がアスリートとして目指すスタイルそのものを表現したブランドです。」と述べ、同社のメッセージ「You Got This（大丈夫、いける。）」に強く共感していると語った。

一方、アディダスジャパンのマーケティング事業本部副社長であるマギー・ユーは、「ヌートバー選手をアディダスファミリーに迎え入れることを本当に嬉しく思います。彼は強さ、多才さ、協調性を兼ね備えた本当に素晴らしいアスリートです。」とコメントし、新たなシーズンへと向かうヌートバー選手をサポートすることを楽しみにしていると述べた。

ヌートバー選手は1997年生まれの米カリフォルニア州出身で、現在は米MLBセントルイス・カージナルスに所属している。彼はアメリカ人の父と日本人の母のもとに生まれ、「タツジ」というミドルネームを持つ。2018年のドラフトで米MLB入りを果たし、2021年にはメジャーデビューを果たした。そして2023年には、日系アメリカ人選手として初めて野球日本代表に選出され、日本にとって14年ぶりの世界一に貢献した。