JOGMECなど、東南アジア初のメタン排出管理実証設備の設立・運営で覚書締結
JOGMECは2026年9月13日、タイ・バンコクで開催されたGastech Bangkok 2026において、マレーシア国営石油会社ペトロナス(Petroliam Nasional Berhad)、日揮グローバル株式会社、TotalEnergies(トタルエナジーズ)との間で協力覚書を締結しました。東南アジアで初となるメタン排出管理技術の実証設備「Southeast Asia Methane Emissions Technology Evaluation Center(SEA METEC)」の設立・運営に向けて四者が連携します。東南アジア地域におけるメタン排出管理能力の向上を目的としています。
実証設備SEA METECの概要と協力の枠組み
SEA METECは、ASEAN Energy Sector Methane Leadership Programme(ASEAN MLP)の取組の一環として進められる、東南アジア初のメタン排出管理実証設備です。東南アジアの石油・天然ガス生産現場に近い環境を再現し、生産設備等から漏えいする温室効果ガスであるメタンを対象に、検知・測定技術の性能評価や技術者・オペレーター向けトレーニングを実施します。
締結された覚書は、東南アジア地域におけるメタン排出量の測定・監視・報告・検証(MRV)の高度化などを視野に、以下の分野で四者が連携して取り組む枠組みを定めています。
- メタン排出量測定・監視技術の試験および評価
- 人材育成
- 研究開発
- 知見共有
地域特性に対応した評価基盤の整備
現在、メタン排出管理技術の性能評価や検証を行う実証設備は欧米や日本で運営されているものの、東南アジア地域には同様の設備が存在していません。そのため、高温多湿な気候条件や設備構成といった地域特性が各種メタン測定技術の性能評価に与える影響について十分な検証が行われておらず、東南アジア地域に適した技術評価基盤の整備が課題となっていました。
今回の覚書締結により、SEA METECの設立・運営に向けた協力体制が具体化されます。ペトロナスに加え、日本においてメタン排出管理に関する技術的知見および検証設備の運営実績を有する日揮グローバル、国際的なエネルギー企業としてメタン排出削減および低炭素化に取り組むトタルエナジーズとも連携し、技術評価・検証に関する知見共有が進められます。
JOGMECとペトロナスは、これまで天然ガスの生産設備におけるメタン排出管理技術に関する協力を進め、漏えい検知・改修の普及や排出量の適切な測定・評価の重要性について認識を共有してきました。2024年10月にSEA METECの設立に向けた連携を発表した後は、設計スタディの実施や技術検証手法、人材育成プログラムの検討を進めてきました。
JOGMECは本協力を通じて、東南アジア地域におけるメタン排出管理の実装と排出削減への貢献を目指すとしています。あわせて、日本企業等が有するメタン排出管理関連技術や知見の国際展開を支援し、LNGバリューチェーン全体の低炭素化とエネルギートランジションの推進に取り組む方針です。
本記事はJOGMECの発表をもとに作成されています。
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