サンスターとジボダン、オーラルケアの香味で異なる気分が想起されることを検証
サンスターグループはジボダン社とともに、評価手法であるMood Portraits™およびInSituScanz™を用いて、サンスター独自開発のオーラルケアの香味が気分に与える影響を検証しました。その結果、香味タイプごとに“安らぎ”、“ストレス解消”、“活力”などの異なる気分が想起されることを確認しました。この研究成果は、2026年9月開催の日本味と匂学会第60回大会において発表されました。
画像選択と脳血流測定による2つの手法で検証
研究では、香味によって引き出される気分の種類や方向性を明らかにするため、2つの検証が行われました。
画像による検証では、視覚的刺激を介してフレグランスに対する消費者の気分や感情的反応を測定するジボダン独自の手法Mood Portraits™が用いられました。20~39歳の一般女性252名を対象とし、84名ずつ3つの群に分け、それぞれ香味A(アールグレイタイプ)、香味B(グリーンティータイプ)、香味C(マンダリンシトラスタイプ)を割り当てました。被験者はそれぞれの香味付きハミガキを自宅で10日間、1日1回以上使用し、1日目と10日目にWeb上でアンケートに回答しました。30枚の人物や情景の写真画像からハミガキ使用後の気持ちや気分に合うものをすべて選択し、気分ワードが算出されました。
脳血流による検証では、ジボダン独自の脳イメージング技術を用いてフレグランスやオーラルケア用フレーバーの設計に応用した局所的かつリアルタイムな感情測定手法InSituScanz™が用いられました。女性9名を対象とし、香味A、香味B、香味Cを付けたマウスウォッシュ使用時の脳血流を前頭部の20チャンネルで測定し、酸素化ヘモグロビン(Oxy-Hb)、脱酸素化ヘモグロビン(Deoxy-Hb)、総ヘモグロビン(Total Hb)を指標として解析を行いました。
香味タイプごとに異なる気分や生体反応を確認
Mood Portraits™を用いた画像による検証の結果、香味AではRelaxation(くつろぎ)、Comfort(安らぎ)といったリラックスに関連した気分のほか、Caring(思いやり)という気分が有意に感じられました。香味BではDestress(ストレス解消)、Mindfulness(瞑想)、香味CではPlayfulness(遊び心)、Focus Energy(活力)がそれぞれ有意に感じられ、香味によって得られる気分が異なることが示されました。
また、InSituScanz™を用いた脳血流の検証では、香味Aおよび香味Bにおいてリラックス状態に特異的な反応が見られ、香味Cではハピネス状態に特異的な反応が確認されました。これにより、生体反応においても香味の違いによって異なる気分が引き起こされることが明らかになりました。
気分を整えるセルフケアとしてのオーラルケアへ


サンスターグループのグローバル研究開発部オーラルケアに所属する石川 真実氏は、今回の結果について、香味を楽しむだけでなくオーラルケアによって気分転換を図る新たな可能性を示す有意義な知見であるとし、日々のストレスのなかでオーラルケアを通じて心に余裕が生まれ前を向く活力につながる体験を提供できる製品開発を目指して研究を続けていくとしています。
サンスターは、オーラルケアにおける香味や使用体験が心身に与える影響に着目した研究を製品開発に活かし、毎日の気分や心身のコンディションに寄り添うオーラルケアの提案を行っていく方針です。
学会発表および会社概要
学会発表の概要は以下の通りです。
- 学会名:2026年度日本味と匂学会第60回大会(2026年9月9日~11日、岩手)
- 演題名:オーラルケアの香味によってもたらされる気分価値の検証
- 発表者:石川 真実、廣野 綾菜、坂本 里絵
サンスターグループは、持株会社サンスターSA(スイス・エトワ)を中心に、消費者向け製品・サービスを統括するサンスター・スイスSA(スイス)と、産業向け製品・サービスを統括するサンスター・シンガポールPte.Ltd.(シンガポール)を中核会社とする企業グループです。
本記事はサンスターグループの発表をもとに作成しています。

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