子どもの頭皮のあざ「脂腺母斑」、親の83.7%が知らず アイシークリニック調査
医療法人社団鉄結会アイシークリニックは、0〜15歳の子どもを持つ全国の親300名を対象に、子どもの頭皮にできる「脂腺母斑」に関する認知度調査を実施しました。調査の結果、83.7%の親が疾患名を知らず、将来の腫瘍化リスクを認識している割合も11.3%にとどまる実態が明らかになりました。脂腺母斑は適切な時期での切除が推奨されていますが、正しい治療タイミングを理解している親は16.0%にとどまっています。
8割以上の親が疾患名を知らず 腫瘍化リスクの認識も1割強
調査によると、「脂腺母斑(しせんぼはん)」という疾患名について、83.7%の親が「知らない」と回答しました。脂腺母斑は生まれつき存在する黄色調のあざで、主に頭皮や顔面に発生し、患部には毛が生えない特徴を持つ皮膚の過誤腫です。「生まれつきのあざ」や「毛が生えない部分」として認識されていても、正式な疾患名や特徴は広く知られていない現状が示されました。


また、放置すると将来的に腫瘍(良性・悪性を含む)が発生するリスクがあることを知っている親は11.3%にとどまり、7割以上が「知らなかった」と回答しました。さらに、医学的に推奨される切除手術の年齢「就学前〜小学校低学年(5〜8歳頃)」を正しく選択できた親は16.0%で、「成人してから」や「わからない」とする回答が多く見られました。


異変時に「様子見」が約4割 求められる正確なリスク説明
子どもの頭皮に毛が生えない部分や黄色っぽいあざがあった場合の対応について質問したところ、「しばらく様子を見る」と回答した親が38.0%で最多となりました。皮膚科への直接受診を選ぶ割合は27.0%にとどまり、早期発見や早期受診につながりにくい実態がうかがえます。
受診を検討しやすくなる情報としては、「腫瘍化リスクの具体的な説明」が36.3%で最も多く、次いで「手術の痛みや傷跡について」が25.0%、「適切な治療時期について」が関心を集めました。多くの親がリスクと手術の実態に関する正確な情報を求めていることが示されています。
推奨される切除タイミングと放置のリスク
アイシークリニックの髙桑康太医師によると、脂腺母斑は思春期以降に皮脂腺の発達に伴って隆起してイボ状になり、15〜20%の確率で基底細胞癌や毛芽腫などの腫瘍が発生するリスクがあるとされています。基底細胞癌は転移することは稀なものの、局所で進行すると周囲組織を破壊するため、予防的切除が推奨されます。
切除の時期としては、全身麻酔のリスクが低くなり、腫瘍化リスクが高まる前の「就学前〜小学校低学年(5〜8歳頃)」が最も推奨されます。この時期であれば子ども自身も手術の必要性を理解しやすく、術後ケアにも協力が得られやすい利点があります。
調査概要
- 調査対象:全国の0〜15歳の子どもを持つ20〜50代の男女
- 調査期間:2026年9月1日〜9月10日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象人数:300名
本記事はアイシークリニック(医療法人社団鉄結会)の発表をもとに作成
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