ダニロ・カイミとヒカルド・バセラールが初共作の新曲を9月17日に配信リリースへ
ブラジルのミュージシャンであるダニロ・カイミとヒカルド・バセラールによる新曲「A Água Que Faltou no Céu(ア・アグア・ケ・ファルトウ・ノ・セウ/和訳:空から消えた水)」が、9月17日に各配信プラットフォームで公開されます。本作は2人が初めてタッグを組んだ新アルバムの発表に先駆けてリリースされるシングル曲です。9月18日にはガブリエル・ラジェ監督によるミュージックビデオがYouTubeで初公開されます。
武装盗賊団の歴史とヴォルタ・セッカの再評価
ブラジル北東部には、19世紀末から20世紀前半にかけて社会問題や権威主義に対抗して盛んになった武装盗賊団「カンガッソ」の歴史があります。「カンガッソの王」と呼ばれたランピオン(ヴィルグリーノ・フェレイラ・ダ・シルヴァ)が率いたギャング団には、最年少メンバーとして通称ヴォルタ・セッカことアントニオ・ド・サントスが参加していました。
今回のシングル曲は、伝説的存在であるヴォルタ・セッカの楽曲を音楽的・歴史的に再評価する取り組みの幕開けとなる作品です。わずか11歳で一味に加わったヴォルタ・セッカは、盗賊団の生活を体験し、ランピオンの歌声やアコーディオンの演奏を耳にした作曲家でもありました。
新アルバムの制作経緯と共作シングル
ヴォルタ・セッカを取り上げる企画は、ダニロ・カイミがYouTubeで研究者ロベリオ・サントスのチャンネル「O cangaço na literatura(和訳:文学におけるカンガッソ)」を見たことから発案されました。ヴォルタ・セッカの作品を管理する音楽出版社Editora Todamérica(エディトーラ・トダメリカ)が架け橋となり、ヒカルド・バセラールが自身のスタジオでアルバムのプロデュースを手掛けることになりました。
シングル曲「A Água Que Faltou no Céu(ア・アグア・ケ・ファルトウ・ノ・セウ/和訳:空から消えた水)」は、アルバムの中で唯一の完全な新曲です。ダニロ・カイミ、ヒカルド・バセラール、そしてセアラ州出身の作曲家ルイス・リマ・ヴェルデの共作で、海を見たことがないカンガセイロ(盗賊団のメンバー)の姿から着想を得て制作されました。
10月16日に新アルバムを配信開始予定
ダニロ・カイミとヒカルド・バセラールによる新アルバム『Volta Seca – Canções do Cangaço(ヴォルタ・セッカ――カンソインス・ド・カンガッソ/和訳:ヴォルタ・セッカ――カンガッソの歌)』(ジャスミン・ミュージック)は、10月16日に各プラットフォームで配信が開始される予定です。
本作は、ヴォルタ・セッカが1957年に発表したレコード『Cantiga de Lampião(カンティガ・デ・ランピオン/和訳:ランピオンの歌)』に収録された楽曲に現代的な解釈を加えた内容となっています。アルバムには「Mulher Rendeira」、「Acorda Maria Bonita」、「Escuta Donzela」、「Sabino & Lampião」、「Eu Não Pensei Tão Criança」などの楽曲が収録されます。
両アーティストのプロフィール
ダニロ・カイミは、ミュージシャン、歌手、作曲家、編曲家として活動し、トム・ジョビンのバンド「Banda Nova(バンダ・ノヴァ)」のメンバーも務めました。作曲家ドリヴァル・カイミの息子であり、代表曲に「Andança(アンダンサ)」や「Casaco Marrom (Bye Bye, Ceci)(カサコ・マロン(バイバイ、セシ))」があります。
ヒカルド・バセラールは、ピアニスト、作曲家、プロデューサーで、レーベル「ジャスミン・ミュージック(Jasmin Music)」の設立者です。グループ「ハノイ・ハノイ(Hanoi Hanoi)」での活動のほか、ソロアーティストとしてブラジル音楽界の重鎮たちと共演しており、2024年には東京のブルーノート・プレイスを含む日本国内8か所でライブを開催しました。
本記事は発表資料をもとに作成されました。
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