介護リフォームが必要だと感じる箇所は? 意識調査
株式会社AlbaLinkが、30代以上の男女437人を対象に「介護リフォームに関する意識調査」を実施し、そのデータをランキングにまとめた。調査の結果、将来「介護リフォーム」が必要になると思う人は75.7%に上った。
介護リフォームが必要だと思う箇所の1位は「玄関・玄関アプローチ」で、次いで「浴室」「トイレ」「階段」「廊下」「リビング・ダイニング」「介護される人の居室」と続いた。玄関や浴室など、段差がある場所や水回りを気にしている人が多いことがわかる。段差が多いと転倒してケガをする可能性が高まり、水回りの床も滑りにくいものだと安心だからだろう。
また、介護リフォームをするタイミングについては、「健康・運動機能に不安を感じたら」と答えた人が最も多く44.6%だった。実際に介護が始まってから不便を感じ、リフォームを考える人が多いようだ。一方で、60~65歳くらいで身体機能の衰えを感じ、かつ退職金が入ってリフォーム資金ができた時点で検討する人もいるという。
介護リフォームでは、段差の解消や水回りの整備に注目が集まっている。また、車椅子移動を見据えた引き戸への変更や、水回りや廊下のスペースを広くするといったリフォームを考えている人も目立った。事前に介護リフォームして備えておくことで、高齢者が自力で活動しやすくなるメリットがある。ただし、実際に介護が始まった際に予想外のリフォームが追加で必要になる可能性には注意が必要だ。
今回の調査結果から、多くの人が将来の介護に備えてリフォームを検討していることがわかった。高齢化が進む日本において、介護リフォームはますます重要なテーマになっていくだろう。