太田市の新キャラクター「ネオタ」誕生、江戸時代の「新田猫」がモチーフ
群馬県太田市は、2024年8月20日、新しいPRキャラクター「ネオタ(NEOTA)」の就任を発表した。「ネオタ」は、江戸時代に新田岩松氏のお殿様が描いた「新田猫」をモチーフにしたキャラクターで、太田市出身の世界的ファッションホイルデザイナー、片岡達也氏がデザインを手掛けた。
「新田猫」は、江戸時代に新田岩松氏の歴代当主が4代にわたって描いた猫の絵で、ネズミ除けの効果があるとされ、養蚕農家を中心に人気を集めていた。極小藩であった新田藩は、参勤交代の費用を捻出するために猫絵を販売していたが、明治時代になるとヨーロッパで美術品として評価され、男爵となった新田俊純氏は「バロンキャット」と呼ばれるようになった。
「ネオタ」の名前は、ギリシア語で「新しい」を意味する「Neo」と、太田市の「OTA」を組み合わせたもの。片岡氏は、「ネオタ」のテーマを「愛」に設定し、「愛は表現できても、それを形にするのは難しい」と語る。「ネオタを見て感じて、触れ合って、この街をきっかけにたくさんの愛を感じてくれたらいいですね」と、片岡氏は期待を寄せている。
「ネオタ」は、市の公式マスコットキャラクター「おおたん」と仲良く太田市を盛り上げていく予定だ。太田市は、「ネオタ」のイラストをWebや紙媒体で使用するほか、20周年記念グッズを製作・配付する。また、民間事業者と協力してオリジナルグッズやふるさと納税返礼品など幅広く商品化し、市内外にキャラクターを認知してもらうことで、太田市のPRに繋げていく方針だ。