うなぎパイの春華堂、原宿「ハラカド」に新業態店舗「HOW’z」オープン

静岡県浜松市に本社を置く有限会社春華堂は、2024年11月に東京・渋谷区の東急プラザ原宿「ハラカド」3階に、47都道府県の素材を使ったカフェレストラン「HOW’z(ハウズ)」をオープンする。春華堂は1887年創業の和洋菓子メーカーで、代表商品の「うなぎパイ」で知られている。

東急プラザ原宿「ハラカド」

HOW’zは「CREATE by LOCAL」をテーマに、全国各地の厳選食材を使ったメニューやオリジナルのお土産菓子、クリエイターとコラボした限定グッズなどを提供する。春華堂は地元浜松で「かき氷甲子園」や「遠州和栗プロジェクト」など、食を通じた地域活性化に取り組んでおり、その経験を生かしてローカルカルチャーの発信拠点となる店舗を目指す。

出店のきっかけは、渋谷を拠点に活動するクリエイティブディレクター・千原徹也氏との出会いだった。千原氏は春華堂本社のカフェに訪れた際、地元客と観光客、従業員が交流する様子に感銘を受け、「ハラカド」にもクリエイターと客が交わる場所を作ることを提案した。

千原徹也(ちはら・てつや)

店名の「HOW’z」には、「今日どうだった?」という意味が込められており、家族や友人、仕事仲間など、さまざまな人との団らんを楽しめる空間を目指している。デザインは千原氏が手掛け、ロゴや包材、お土産菓子などを制作する。

春華堂は「温故創新」を経営理念に掲げ、職人の手わざを大切にしながら進化し続ける菓子屋として、137年の歴史を刻んできた。HOW’zは、その新たな挑戦となる店舗であり、食を通じて人と人、ローカルとカルチャーをつなぐ場となることが期待される。