がん患者の食生活を支援するアプリ「リボンズ フード」リリース

株式会社Ribbons Baseは2024年8月6日、がん患者の食事体験を共有するアプリ「リボンズ フード」をリリースした。同社は「がんになっても大丈夫な未来をつくる」をミッションに掲げており、延べ500人のがん患者から意見を集めた「食べやすい食材リスト」をもとに、食材を投稿して食体験を支え合うアプリを開発した。

「リボンズ フード」の特徴は、作り方ではなく「食べやすい食材」に特化した情報を共有すること、がん治療経験者による「リアルな情報」で支え合うこと、本来の「楽しい食事」を取り戻すことにフォーカスしていることだ。現在、すべての機能を無料で利用できる。

がん治療中は、吐き気や嘔吐、口内炎、味覚障害、便秘、不安感など、食欲を低下させる要因が重なり合い、食生活の質が大きく低下する。食事が摂れないことは患者家族にとっても大きな不安であり、食事を作ることや食べること自体がプレッシャーになってしまう場合も少なくない。本来、楽しみであるはずの食事が苦痛になり、治療へのモチベーションが低下してしまうのだ。

同社はこれまでTwitterを通して延べ500人ものがん患者の「食べやすい食材」に関する意見を収集し、資料にまとめ公開してきたが、患者自身が直接投稿して人気投票できるツールが必要であると感じ、アプリ開発に至った。

「リボンズ フード」は、iOS・Android対応で、利用料金は無料。がん治療による副作用で「食べられない」悩みを抱えている人が支え合うためのアプリであり、がん治療経験者による「これなら食べられた」というリアルな声を掲載している。レシピのように作ることではなく、食べることに特化した情報源となっている。