SHIFT、経費精算でAIによる一次判定を試験運用 対象申請の7割から8割で確認
株式会社SHIFTは、自社の経理・経費精算業務においてAIを活用した取り組みを公開しました。システム間で行われていた確認作業をAIによる一次判定へ置き換え、一部の部門を対象とした試験運用では対象となる申請の7割から8割程度をAIが判定できることを確認したとしています。
既存のシステムを生かしながら、人が担っていた確認や判断の工程を小さく切り出してAIへ任せる運用の移行を進めています。
SHIFTでは経費申請のシステム化が進められていたものの、月間7,000件から8,000件ほどの申請を処理するなかで、月末月初を中心に経理担当者による確認作業が多く残っていました。交通費と事前稟議の整合性、休日移動時の出勤状況、領収書の金額や日付の確認など、担当者が複数のシステムを開いて一件ずつ照合する必要がありました。
デジタル化された環境であっても、システムとシステムの間に生じる確認や判断を人の手でつないでいたことが業務負担となっていたといいます。

AIによる突合と一次判定の仕組み
SHIFTは申請の入り口ではなく、経理担当者が確認していた情報と判断基準を整理し、AIが複数の情報を突合して一次判定を行う仕組みを構築しました。試験運用の結果、対象となる申請の7割から8割程度をAIが一次判定できることを確認しました。現在は、相違や例外の可能性がある申請を経理担当者が優先して確認する体制への移行を進めています。
また、申請に不備があった際には、判断基準と合致しない情報をAIが整理し、申請者へ伝える文面の作成にもAIを活用して担当者間の負担軽減を図っています。
実運用に向けた運用の整理と段階的な変革
AIによる一次判定を導入した一方で、判定結果を人がどこまで確認せずに進められるかという実運用上の課題も生じています。本番運用に向けては、判定精度の継続的な確認方法、サンプリング、記録、想定外の申請が発生した際の判断基準の見直しなどを整理する必要があるとしています。
バックオフィス業務への大規模なシステム刷新が難しいなか、同社はすべてを一度に変えるのではなく、既存の仕組みを活用しながら変えられる工程から着手するアプローチをとっています。
株式会社SHIFT 会社概要
- 名称:株式会社SHIFT
- 代表:代表取締役社長 丹下 大
- 住所:東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ森JPタワー
- 設立:2005年9月
- 事業内容:コンサルティング/IT・DX戦略立案・要件定義、システム・アプリケーション開発、ソフトウェアの品質保証・テスト、保守・運用・継続的な改善、AI活用・DX/AX推進支援
- コーポレートサイト:https://www.shiftinc.jp/
- サービスサイト:https://service.shiftinc.jp/
本記事は株式会社SHIFTの発表をもとに作成しています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



