WOGO、板金や切削の加工限界チェックルール33項目をまとめた資料を無料公開
株式会社WOGOは、板金・切削(フライス・旋盤)部品の加工限界チェックルール33件をまとめた資料「加工限界チェック基本ルール一覧」を無料公開しました。同社が製造業の顧客や加工の専門家との議論を通じて整理した検図観点のうち、板金・切削加工に共通する基本的な33項目を設計チェックリストとして開放しています。項目名や対象加工分野に加え、各項目が何を防ぐためのものかを整理して掲載しています。
暗黙知化しやすい製造性チェックのノウハウを標準化
出図前に形状が製造可能かを確かめる製造性チェックは、後工程での修正コスト肥大化を防ぐ重要な工程です。一方で、その判断基準はベテラン設計者や生産技術者の暗黙知として蓄積されやすく、社内に明文化された標準が存在しないケースが見られます。WOGOの顧客調査によると、設計者がレビュー・検図に費やす工数は約32時間/人月(設計者の業務の約2割に相当)にのぼり、検図人材の育成には1.5〜3年、数百万〜2,000万円級の投資がかかるという実感が共有されています。
こうした課題を背景に、WOGOは検図コンサルティングを手がける株式会社A&Mコンサルト(代表取締役社長 中山聡史氏・元トヨタ自動車 設計者)との協業により本ルール一覧を作成しました。ノウハウを業界で共有することで、日本のものづくり全体の設計品質向上に貢献することを目指しています。
公開資料の内容と対象範囲
公開された資料「加工限界チェック基本ルール一覧|板金・切削(フライス・旋盤)部品の製造性チェック33項目」は、A4縦のPDF形式で、フォーム申し込みにより無料で入手できます。掲載されている33項目の内訳は、板金18項目、フライス9項目、旋盤6項目です。
各項目には穴の変形・破れ、曲げ部のクラック、精度低下、工具・型の破損など、何を防ぐための観点かが記載されています。なお、本資料ではアセンブリ向けのルールや個社対応の項目は含まれておらず、各ルールの判定式・判定ロジック・しきい値も公開対象外となっています。使用する加工機や材料、加工基準によって適切な数値が異なるためとしています。
同資料は、若手設計者向けの教材や社内チェックリストの整備、既存の設計ルールの見直し、加工先やサプライヤとの認識合わせ、検図自動化の検討などに活用されることが想定されています。
3D自動検図ソフトウェア「Hacadly 3D検図」との連携
公開されたルールは、WOGOが提供する3D自動検図ソフトウェア「Hacadly 3D検図」に具体的なしきい値とともに組み込まれています。同ソフトウェアは3D CADにアドインとして組み込み、CADデータを自動解析して板金・切削・アセンブリの加工ルール違反を自動検出するツールです。
主な特徴として、標準ルールに加えて個社独自のルールを追加できる点や、設計士自身が設備や材料に合わせて基準値・重要度を調整できる点が挙げられます。検図結果は3Dビュー上で違反箇所が赤く表示され、形状単位で一覧化されます。対応CADはiCAD SXおよびSOLIDWORKS(その他CADは順次対応中)で、動作環境はWindows、データ処理はローカルで完結します。
WOGOは今後も対象加工や検図ルールの拡充、対応CADの拡大を進めるとともに、AI自動製図ソフトウェア「Hacadly 2D自動製図」などのソリューションを通じて設計知見のデジタル化を推進するとしています。
株式会社WOGOについて
株式会社WOGOは、東京大学発の3D×AIスタートアップとして2021年1月に設立されました。独自の3D形状解析技術とAI技術を強みに、製造業向けの自動検図や自動製図、自動設計などのソフトウェアを展開しています。
- 会社名:株式会社WOGO
- 所在地:東京都千代田区平河町2-8-9 HB平河町2F
- 代表者:秦竟超
- 設立:2021年1月
- URL:https://www.wogo.ai
本記事は株式会社WOGOの発表をもとに作成されています。
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