Arentと日揮グローバル、Plot Plan設計から配管3D設計の一貫自動化を開発
株式会社Arentと日揮グローバルは、プラント設計におけるPlot Plan設計から配管3D設計までを一貫して自動化する仕組みを共同開発した。日揮グローバルのPlot Plan自動設計システム「Auto Plot PATHFINDER」と、Arentが開発したプラント設計向けのAI搭載3D CAD「PlantStream」を連携させたものだ。
実際のケースにおいて、設計期間を約4カ月から約3週間程度まで短縮したとしている(設計期間は両社調べ。対象・条件により異なる)。
プラント設計において、機器レイアウトを検討するPlot Plan設計と配管ルーティング設計は、3Dモデル作成における中核的な業務となる。両社はこれまで「PlantStream」と「Auto Plot PATHFINDER」をそれぞれ開発してきたが、共通するデータを扱う一方でデータフォーマットに互換性がなく、一気通貫での自動化が課題となっていた。
今回の開発では、配管情報を両システムのフォーマットへ変換できる「配管マスターデータフォーマット」を整備した。さらに、「Auto Plot PATHFINDER」の機器諸元および出力データを「PlantStream」向けに変換するコンバーターを開発し、両システム間のデータ連携と設計の一貫自動化を可能にした。
設計期間を短縮し下流業務へのデータ展開を効率化
従来、「Auto Plot PATHFINDER」単体ではPiperack上に配管を適切にレイアウトできるかどうかの検討までは行えなかった。今回の連携により、3Dモデル上での配管レイアウト検討が可能となった。
設計期間は、マニュアル設計時の約4カ月、両システム個別活用時の約1カ月半に対し、連携後は約3週間まで短縮された。また、生成される3Dモデルは安全性評価や配管物量の自動集計といった下流業務へもスムーズに展開でき、EPC全体の生産性向上への貢献が期待される。両社は今後、自動設計やデータハンドリングの適用範囲を拡大し、設計全体のさらなる効率化を進めるとしている。
化学工学会 第57回秋季大会で成果を発表
本開発の成果は、2026年9月15日(火)に開催される学会で発表される予定となっている。
- 日時:2026年9月15日(火)15:00~15:20
- 会場:広島大学 東広島キャンパス K会場(K棟3階 K314)
- セッション:SY-82「プロセスシステム工学の最近の進歩」(講演番号:K219)
- 演題:Auto Plot PATHFINDERとPlantStreamの連携によるPlot Plan設計・配管3D設計の一貫自動化
- 発表者:山田 祥徳(登壇者)、相澤 圭介、小糸 弘之、宮下 俊一(以上、日揮グローバル)、神谷 尚史、織田 岳志(以上、Arent)
- 大会サイト:https://www4.scej.org/meeting/57f/index.html
- 関連動画:https://youtu.be/VhVvhW7kXhk
対象システムおよび株式会社Arentの概要
PlantStreamは、Arentと千代田化工建設株式会社が共同開発したプラント設計向けのAI搭載3D CADである。一方の「Auto Plot PATHFINDER」は、日揮グローバルが開発したPlot Plan自動設計システムとなっている。
株式会社Arent 会社概要
- 会社名:株式会社Arent
- 所在地:東京都港区浜松町2-7-19 KDX浜松町ビル3階
- 代表者:代表取締役社長 鴨林 広軌
- 設立:2012年7月2日
- 資本金:12億86百万円
- Webサイト:https://arent.co.jp/
- プロダクトサイト:https://plantstream3d.com/jp/
- 「Auto Plot PATHFINDER」製品サイト:https://www.jgc.com/jp/business/tech-innovation/epc/ap_pathfinder.html
本記事は株式会社Arentの発表をもとに作成。
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