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JBCRGと明治安田総合研究所、若年乳がん国際会議でセッション共同企画

一般社団法人JBCRGと株式会社明治安田総合研究所は、若年乳がんに関する国際会議「YWBCH 2026」において、患者アドボケートをテーマとした国際セッションを共同企画した。本セッションには日本、ポルトガル、米国、インド、オーストラリアから医療専門家や患者アドボケートが参加する。がん治療に伴う経済的負担(Financial Toxicity)や医療アクセスの格差、若年女性の乳がんリスク認識などを巡り、多様な視点から議論が行われる予定だ。

多様な課題に向き合う共同企画の背景

近年のがん医療が進歩する一方で、患者が直面する課題は治療そのものにとどまらない。治療費や就労への影響による経済的負担、地域や社会環境に伴う医療アクセス格差、適切な情報へのアクセス不足に加え、若年乳がん患者においては妊孕性温存や妊娠・出産、子育てとの両立といったライフステージに関わる課題も重要視されている。

こうした課題に対応するためには、医療従事者や研究者だけでなく、患者当事者や支援団体、企業、研究機関などの連携が求められている。臨床研究を推進するJBCRGと、医療・健康や社会課題に関する研究を行う明治安田総合研究所は、患者の声を医療や研究、社会に反映させる重要性に着目し、患者を医療の未来を共に創るパートナーと位置付けて本セッションを企画した。

国際セッション「Patient Advocacy」の概要

セッションでは、若年乳がんにおける最新治療や妊孕性温存と妊娠期乳がん、遺伝性乳がんとゲノム医療、がん治療に伴う経済的負担とサバイバーシップ、患者市民参画(Patient Public Involvement)などがテーマとして扱われる。

  • セッション名:Patient Advocacy
  • 日時:2026年11月15日(日) 14:30~16:00
  • Chairs:

Luis Costa, MD, PhD(Hospital de Santa Maria, The Lisbon Academic Medical Centre (Portugal)) Naomi Sakurai(Cancer Survivors Recruiting Project (Japan))

登壇者および発表テーマは以下の通り予定されている。

  • Financial Toxicity of Cancer Treatment

Kazunori Honda, MD, PhD(Aichi Cancer Center (Japan))

  • Rethinking Community Advocacy Across Cultures

Hideko Yamauchi, MD, FACS(University of Hawaiʻi Cancer Center (USA))

  • Access to High-Quality Medical Oncology Care: Can We Have It All?

Ashok Kumar Vaid, MD, DM(Medanta Cancer Institute (India))

  • Strategies to Eliminate Gaps in Access to Care: Addressing Misperceptions of Breast Cancer Risk in Young Women

Ms. Rachelle Panitz(SoBrave (Australia))

なお、登壇者、日時および内容は現時点での予定であり、自然災害その他やむを得ない事情により変更となる場合があるとしている。学会参加登録は公式ウェブサイト(https://procomu.jp/ywbch2026/registration.html)で受け付けている。

関係者のコメントと今後の展望

乳がんサバイバーで一般社団法人CSRプロジェクト代表理事の桜井なおみ氏は、若年世代にとって治療選択肢が増えることの重要性を指摘したうえで、「世界のアドボケートと専門家が集い、患者の体験や声をどのように研究開発に取り入れてきたのか、そのプロセスを知ることは大変貴重です。この機会が、日本における患者参画のさらなる発展につながることを期待しています」とコメントしている。

また、本企画を担当した明治安田総合研究所オンコロジーソーシャルワーカーの樋口由起子氏は、患者が安心して暮らせる社会の実現には生活全体を支える視点が欠かせないと述べ、「今回の国際的な議論が、日本における患者市民参画のさらなる発展につながることを期待しています」としている。

両者は今後、セッションで得られた知見やネットワークを活用し、国内外における患者アドボカシーの実践事例や課題を継続して共有するとともに、患者の声が医療や研究に反映される環境づくりに取り組む方針だ。

主催・企画団体の概要

一般社団法人JBCRGは、代表理事を佐治 重衡が務め、東京都中央区に拠点を置く。乳がんに関する臨床研究の推進を通じて患者の予後や生活の質(QOL)向上を目指しており、2026年11月14日・15日には東京で「The 3rd International Conference on Young Women’s Breast Cancer and Health (YWBCH 2026)」を主催する(https://jbcrg.jp)。

株式会社明治安田総合研究所は、代表取締役社長を森本 律子が務め、東京都千代田区に本社を置く明治安田生命保険相互会社のシンクタンクである。ヘルスケアやデジタル、経済、社会保障などの基礎調査を手がけ、近年は就労支援や経済的負担、患者市民参画(PPI)を含む多面的な視点から研究を推進している(https://www.myri.co.jp/)。

本記事は一般社団法人JBCRGおよび株式会社明治安田総合研究所の発表をもとに作成。

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