クリプトン、6名のバーチャルシンガー集結の新製品発表

クリプトン・フューチャー・メディアは、2024年8月30日に新製品「PIAPRO CHARACTERS SUPER PACK」の予約受付を開始した。この製品は、同社が展開するバーチャルシンガー6名の代表的な日本語VOCALOIDライブラリを各1種類ずつ収録した歌声合成ソフトウェアだ。収録されているのは『初音ミク』『鏡音リン』『鏡音レン』『巡音ルカ』『MEIKO』『KAITO』で、VOCALOIDエンジンを使用したクリプトン製バーチャルシンガー・ソフトウェアのベスト盤とも呼べる内容となっている。

また、同社は2024年内に「初音ミク NT」の新バージョンと、AI技術を用いた新しい歌声合成ソフトウェア「初音ミク V6 AI」のリリースも予定しており、それぞれ開発を進めているという。「初音ミク NT」は既存ユーザーに向けて秋頃にベータ版を提供し、後日メジャーバージョンアップ版を無償で提供する。「初音ミク V6 AI」は年内のリリースを目指しており、「初音ミク V4X」以降の関連ソフトウェアの正規ユーザーに優待価格を設定するとのことだ。

クリプトンは2024年で歌声合成ソフトウェア事業20周年を迎える。今後もクリエイターのクリエイティビティに貢献できる製品の企画・開発に努めていくとしている。

『初音ミク』は2007年8月31日にクリプトンが開発した歌声合成ソフトウェアで、歌詞とメロディーを入力すると歌わせることができる。クリエイターが『初音ミク』で作った音楽をインターネット上に投稿したことで一躍ムーブメントとなり、今では「バーチャル・シンガー」としても多方面で活躍している。2014年から展開している世界ツアーシリーズ「MIKU EXPO」は、世界39都市で計100公演を実施。2024年は10周年を迎え、北米17都市のツアーを完走したほか、欧州とNZ&豪州でのツアーも予定している。国内では、初音ミクたちのライブと創作の楽しさを体験できるイベント『初音ミク「マジカルミライ」』が、11年間で累計42万人を動員している。