今治市、ネウボラ拠点施設整備の優先交渉権者に合人社計画研究所など選定
愛媛県今治市は、「今治市ネウボラ拠点施設整備・運営事業」の優先交渉権者に、株式会社合人社計画研究所を代表企業とする8社の事業グループを決定した。妊娠期から18歳までのこどもと子育て家庭に寄り添う「今治版ネウボラ」の中核施設を整備する。2030年7月の供用開始を目指して事業が進められる。


市民の声を反映した子育て支援拠点を目指す

今治市は、「子どもが真ん中で輝くやさしいまち“今治”」の実現に向け、妊娠期から18歳までの子どもがいるすべての家庭を切れ目なく支援する「今治版ネウボラ」を重点施策として推進している。
今回の施設整備にあたっては、「こどもが真ん中親会議」や市民アンケート、市民ワークショップなどを通じて市民の意見を収集した。天候に左右されず遊べる場所や相談窓口、交流の場を求める声を基本構想や基本計画に反映し、市内各所に点在する保健センターや発達支援センターなどの中核機能を集約する計画とした。
設計、建設、運営に民間事業者のノウハウを活用するためDBO方式を採用し、2026年1月30日から事業者公募を実施していた。有識者らで構成する選定委員会による審査を経て、優先交渉権者が決定された。
積み木をコンセプトにした4階建ての立体公園
選定された事業グループの提案コンセプトは「こどもを真ん中につながりがめぐる子育て拠点」で、施設整備のコンセプトには「小さな積み木の重なりが生み出す『みんなの居場所』」を掲げている。外観はまちのどこからでも人々を迎え入れる「四方正面」のデザインとし、各階のテラスと整備予定の公園を屋外階段でつなぐ構成となっている。



建物は4階建てで、1階から3階をつなぐ吹き抜けの「まんなかスクエア」を中心に配置している。1階は小ホールやカフェ、遊戯室Aを備えた「にぎわいフロア」、2階はボルダリングのある遊戯室Bや子育てひろばを配置した「のびのびフロア」となる。3階は多目的室や音楽スタジオ、食育キッチン、図書・学習室を備える「わくわくフロア」、4階はこども家庭センターや発達支援センター、保健センターを集約した「あんしんフロア」として整備される。


市内全域のサテライトと連携した支援ネットワーク

今治市は、拠点施設をハブとして位置付け、市内の児童館や保育所を「相談サテライト」、公園を「遊び場サテライト」、図書館や公民館を「育ちのサテライト」として連携させる方針を示している。陸地部、山間部、島しょ部を含む市内全域で切れ目のない支援環境を整える。
9月10日の記者発表において、今治市の徳永繁樹市長は、スタートラインに立つことができたとしつつ、市内全域に身近なサテライトが広がるネットワークを構築していく考えを示した。また、代表企業である株式会社合人社計画研究所の山本計至取締役は、チーム一体で今治市と連携しながら取り組み、地域に開かれた場所になることを目指すと述べている。
事業の概要
- 事業名称:今治市ネウボラ拠点施設整備・運営事業
- 事業期間:令和9年1月から令和27年3月
- 事業方式:DBO方式(PFI法に準じて実施)
- 対象施設:ネウボラ拠点施設及び駐車場
- 施設規模:本体施設 5,532.2㎡(4階建、S造(鉄骨造))、駐車場及び駐輪場 4,482.7㎡
- 契約金額(予定):9,086,000,000円(税込)
- 代表企業:株式会社合人社計画研究所(維持管理・運営)
- 構成企業:株式会社梓設計関西支社(設計)、株式会社乃村工藝社(設計・建設)、株式会社矢野青山建築設計事務所(設計)、株式会社合田工務店(建設)、四国通建株式会社(建設)、株式会社野間工務店(建設)、アクティオ株式会社(運営)
- スケジュール(予定):2026年12月 事業契約締結(議会議決)、2027年1月 設計・既存施設解体、2028年7月頃 建設開始、2030年3月 竣工、2030年7月 供用開始
本記事は愛媛県今治市の発表をもとに作成。
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