AOI Biosciencesが約5億円を調達 累計調達額は約10億円に
AOI Biosciences株式会社は、既存投資家からの追加出資および新たな複数のVC・事業会社を引受先として、取引総額約5億円の資金調達を実施した。第三者割当増資および株式譲渡(セカンダリー取引)によるもので、同社の累計資金調達額は約10億円となった。
調達した資金は、主力事業の拡大や研究開発体制の強化などに充当される。同社は「人々の当たり前の健康が脅かされない世界」の実現を目指し、自己免疫疾患や感染症領域における診断・創薬技術の開発に取り組んでいる。
調達資金の使途と注力分野









今回の資金調達を通じ、同社はネオセルフ抗体検査とアロステリック創薬技術の2つのコア事業を推進する。具体的には以下の取り組みに重点を置くとしている。
- 「β2GPIネオセルフ抗体検査」の国内普及およびアジア圏をはじめとするグローバル展開のさらなる加速
- さまざまな自己免疫疾患を対象とした、新たなネオセルフ抗体検査および創薬研究の拡充
- 量子関連技術を用いたアロステリック創薬技術へのさらなる研究開発投資
展開する事業と技術の概要
同社が提供する「β2GPIネオセルフ抗体検査」は、不育症の原因の約2割を占める流産や血栓症などを引き起こすネオセルフ抗体を血液検査で調べる技術である。近年は不妊症への関連も報告されている。臨床研究では、検査陽性で対応する治療を実施した群において、治療を行わなかった群と比較し不妊症で妊娠率が2倍以上、不育症で生児獲得率が1.7倍以上高くなる結果が確認されている。2022年に開始された同検査は不育症を適応とした先進医療Aとして承認されており、国内300以上の医療機関へ導入されているほか、マレーシア、韓国、台湾、インドネシアといったアジア圏への展開も進んでいる。

また、創薬事業においては、株式会社東芝の量子インスパイアード最適化ソリューション「SQBM+」を活用し、タンパク質の立体構造情報から高精度に「アロステリックサイト」を予測する技術を共同開発した。これにより、創薬困難(Undruggable)とされてきたタンパク質の新たなターゲット領域を検出し、創薬ターゲット枯渇という課題の解決を目指している。
本ラウンドにおける主な投資家
今回のラウンドに参画した主な投資家は以下の通り(順不同)。
(既存投資家)
- 日本ベンチャーキャピタル株式会社
- SBI新生企業投資株式会社
- i-nest capital株式会社
(新規投資家)
- GoAhead Ventures
- 栖峰投資ワークス株式会社
- SUMISEI INNOVATION FUND
- SBI岡三オルタナティブ・インベストメント株式会社
- BIG Impact株式会社
- 中信ベンチャーキャピタル株式会社
AOI Biosciences株式会社の概要
- 会社名:AOI Biosciences株式会社
- 所在地:大阪府茨木市彩都あさぎ七丁目7-20 彩都バイオイノベーションセンター2F
- 代表者:代表取締役 末田 伸一
- 設立:2019年11月
- URL:https://www.aoibio.com/
本記事はAOI Biosciences株式会社の発表をもとに作成。
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