第108回日本選手権10000m、電子ペーサー導入決定

2024年5月3日に静岡・エコパスタジアムで開催される第108回日本陸上競技選手権大会・10000mに向けて、公益財団法人日本陸上競技連盟は電子ペーサー(ウェーブライト)の導入を発表した。この大会は、パリ2024オリンピック競技大会の日本代表選手選考競技会でもある。

電子ペーサー(ウェーブライト)は、400個のLEDを400mトラックに1mおきに配置し、設定されたペースで発光する機器である。これにより、選手たちは細かなペース変動を気にすることなく、最後まで目標への道しるべとして活用できる。前回の大会では、女子はシーズン最高記録を、男子は日本新記録をマークし、多くの選手の自己記録更新に貢献した。

今回の大会でも、日本一を目指す選手たち、そしてパリ2024オリンピック参加標準記録や自己記録の突破を目指す選手たちを最大限サポートするために、電子ペーサー(ウェーブライト)の導入が決定した。また、観客にとっても、設定ペースと選手たちの差がカラフルなライトで視覚的にわかるため、初めて陸上を観戦する人でも楽しむことができる。

パリ五輪の参加標準記録は、男子が27分00秒00、女子が30分40秒00で、その有効期間は2022年12月31日から2024年6月30日までとなっている。また、日本代表内定については、ブダペスト2023世界陸上競技選手権大会での成績や、第107回、第108回日本選手権の優勝者などが対象となる。

今回の大会に向けて、選手たちは電子ペーサー(ウェーブライト)を活用しながら、自己記録の更新やパリ五輪の参加標準記録の突破を目指す。その結果が、パリ五輪の日本代表選手選考に大きく影響を与えることとなる。