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S-Quatreら、乳歯由来幹細胞SHEDによる骨修復効果の研究成果を発表

株式会社S-Quatre(エスカトル)と北海道大学、獨協医科大学による共同研究の成果が、整形外科領域の国際学術誌「Journal of Orthopaedic Research」に掲載されました。本研究では、乳歯由来歯髄幹細胞SHED(Stem cells from Human Exfoliated Deciduous teeth)が放射線誘発骨壊死モデルにおいて骨修復を促進する可能性を示し、その作用機序の一端を明らかにしました。

難治性骨疾患に対する新たな治療法確立を目指す研究背景

骨壊死は、骨への血流障害などにより骨組織が壊死する病態の総称です。代表的な難治性骨疾患である特発性大腿骨頭壊死症(指定難病71)は、30~50歳代の壮年期に好発し、進行すると骨が圧潰して股関節の機能が大きく低下することがあります。

近年は早期診断の事例が増加しているものの、壊死した骨そのものを再生させる有効な治療法は確立されていません。特に若年患者においては、人工関節への置換を避け、自身の関節を長く温存できる新たな治療法が求められています。

骨髄由来MSCとの比較とSHEDの有用性

本研究では、ラットの放射線誘発骨壊死モデルを用い、SHEDの骨再生促進効果を骨髄由来間葉系間質細胞(Bone marrow-derived Mesenchymal Stromal Cells:骨髄由来MSC)と比較するとともに、作用機序の解析を行いました。

骨再生研究に広く用いられてきた骨髄由来MSCは知見が豊富である一方、骨髄組織の採取に伴う身体的負担や、採取可能な細胞数・培養増殖の制約といった課題が存在します。これに対し、生え変わるタイミングの乳歯の歯髄組織から単離されるSHEDは採取時の身体的負担が限定的であり、高い増殖能力を持つことから、国内における安定的な細胞供給が可能と考えられています。

難治性骨疾患の治療選択肢創出に向けた今後の展開

S-Quatreは、有効な治療法のない小児疾患や希少疾患に対する新規細胞治療製品(再生医療等製品)の創出を目指し、独自の培養・製造プロセスにより開発を進めるSHEDを「SQ-SHED」と称して研究開発に取り組んでいます。

同社グループは今回の成果を重要な知見と位置づけており、今後は個別の病態に近いモデルを用いた検証などを進め、難治性骨疾患に対する新たな治療選択肢の創出や、外部研究機関との連携によるSHEDの治療可能性に関する検証を継続する方針です。

本記事は株式会社S-Quatreの発表をもとに作成されています。

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