キャラクター表現の新たな可能性を探る「キャラクター・マトリクス展」

株式会社リクルートホールディングスが運営するBUGは、アーティストのたかくらかずきと共同で、キャラクターをテーマにしたグループ展「キャラクター・マトリクス」を2024年8月30日から9月16日まで開催する。

本展では、青山夢、影山紗和子、九鬼知也、たかくらかずき、谷村メイチンロマーナ、平山匠の6名が、それぞれのオリジナルキャラクターをモチーフとした新作を発表。会場には高台やスロープが設けられ、来場者は目線の高さを変えたり、動き回ったりすることで、さまざまな作品を発見することになるという。

たかくらかずき/Takakurakazuki
1987年、山梨県出身。東京造形大学大学院修士課程修了。ビデオゲームやピクセルアート、VR、NFT、AIなどのデジタル表現を使用し、仏教などの東洋思想による現代美術のルール書き換えとデジタルデータの新たな価値追求、キャラクターバリエーションの美学をテーマに作品を制作している。作品は山梨県立美術館や足利市立美術館、メキシコ、ボストン、韓国、ニューヨークなどで展示。京都芸術大学非常勤講師
《みえるもの あらわれるもの いないもの》

たかくらは、これまでキャラクター表現は「物語」とともに語られてきたが、そこから外れた「アニメ・オタクカルチャー以外のキャラクター表現」に着目。ゲームにおけるキャラクターは物語と切り離しても「プレイヤーの依代」として存在可能であり、儀式的な展開を繰り返す特撮作品や、商品化を前提としたキャラクター、さらに妖怪や神仏などのバリエーションとも共通すると指摘する。

青山夢/Yume AOYAMA 《Battle in the Vortex》 画像提供:アートフロントギャラリー
影山紗和子/Sawako KAGEYAMA 《Mimi’s Slightly Sleeping Forest》

会期中はトークイベントとワークショップも開催。8月31日には出展アーティスト6名によるトークイベントが、9月1日と7日にはオリジナルキャラクターのシール制作ワークショップが行われる。

BUGは、JR東京駅八重洲南口から徒歩3分、東京メトロ京橋駅8番出口から徒歩5分、東京メトロ銀座一丁目駅1番出口から徒歩7分の場所に位置する。入場は無料だ。