お盆の過ごし方に世代間ギャップ。若者の「墓参り」「盆踊り」離れが顕著に

株式会社TimeTreeの社内研究所『TimeTree未来総合研究所』が、TimeTreeユーザーの予定動向をまとめた「未来データレポート」の8月版を公開した。このレポートでは、お盆期間(8月10日~18日)とその前の9日間の予定を比較し、お盆の過ごし方における世代間ギャップを浮き彫りにしている。

分析の結果、お盆期間に特徴的な予定として「休暇」「帰省」「墓参り」「盆踊り」が挙げられた。特に「夏休み」の取得割合では、50代以上と50代未満で大きな開きがあることが判明。また、「帰省」については若い世代ほどお盆期間に予定を入れる傾向が強いものの、「墓参り」や「盆踊り」といった先祖を偲ぶ行事への参加は年代が上がるほど多くなることがわかった。

10代の予定を見ると、お盆期間中も「部活」「バイト」「塾」といった日常的な予定が上位を占めており、お盆を特別な期間と捉えていない様子がうかがえる。

TimeTree未来総研所長の深川泰斗氏は、「お盆の意味合いが変わりつつあり、特に若い世代にとっては先祖の霊を送り迎えするという役割が薄れてきている」と分析。夏期休暇取得時期の多様化や宗教観の変化が、こうした結果につながっているとの見方を示した。

お盆の過ごし方は時代とともに変化しつつあるようだ。先祖を偲ぶ伝統的な行事から、家族との団らんや休暇を楽しむ期間へと、その意味合いが少しずつ変容している。