「さいたま市みんなのアプリ」7月31日開始、先着順キャンペーンも

さいたま市は、2024年7月31日から「さいたま市みんなのアプリ」のサービスを開始する。このアプリは、デジタル地域通貨機能を中心に、図書館利用者カードやごみ出しに関する情報、医療機関の検索、防災アプリやさいたま市公式LINEとの連携など、日常生活に役立つ多様な機能を1つのアプリに集約したものだ。

デジタル地域通貨は、政令指定都市で初めて導入されるキャッシュレス決済サービスで、市内の加盟店で使用できる。2024年度中は、チャージ金額の3%分の「たまポン」がもらえるお得な特典がある。さらに、サービス開始に合わせて総額4億円の先着順キャンペーンを実施し、初回1万円以上のチャージで2,000円分の「たまポン」が付与される。

アプリのダウンロードは7月29日から可能で、同日からコールセンターも開設される。8月1日からは各区役所に相談カウンターが設置され、9月以降は公民館での操作教室も予定されている。

市内の事業者にとっても、導入費用と月額固定費が無料で、決済手数料は1.8%(税別)と低コストで導入できるメリットがある。また、クーポンやキャンペーン情報を発信できるほか、地元にお金が流れやすくなることで、地域経済の活性化にも貢献できる。

「さいたま市みんなのアプリ」は、地元経済団体や企業、さいたま市が出資して設立した地域商社「株式会社つなぐ」が運営する。市は「株式会社つなぐ」と連携しながら、アプリの普及促進を図っていく方針だ。市民の利便性向上と地域経済の発展を両立させる、新たな取り組みとして期待される。