一般社団法人日本野菜ソムリエ協会は2024年7月24日、「第3回 全国桃選手権」を開催した。全国各地の産地から届いた46品の桃を、野菜ソムリエ40名が商品名や産地、生産者情報などをすべて伏せて食味審査。評価員全員の合計点数によって各賞が決定された。

最高金賞に輝いたのは、和歌山県紀の川市の前田農園が生産する「紀州白桃」。清水白桃の枝変わり品種で、大玉でさっぱりとした甘さとほど良い歯応えが特徴だ。前田農園では、微生物農法と草生栽培を行い、果物本来のおいしさを大切にしている。

金賞は同じく前田農園の「つきあかり」が獲得。銀賞は福島県福島市の伊桃園の「あかつきキメラ」と、山梨県笛吹市のRucci Fruits Design Studio株式会社の「いちのみやの大玉桃」が受賞した。

審査員からは「紀州白桃」について「とてもジューシーで喉を潤してくれる感が非常に快適。笑顔になれる桃」「甘みも強いが酸味もそこそこあり、濃厚だけでなく上品な味わい」といった高評価のコメントが寄せられた。

今大会は白桃が最高金賞に選ばれ、黄桃も上位に入るなど、さまざまな種類の桃の魅力が示された。カメムシなどの被害や猛暑の影響など厳しい栽培環境の中、味自慢のおいしい桃が全国から集まり、前大会よりも平均点が高いハイレベルな品評会となった。

結果一覧

次回は8月に「第3回 全国えだまめ選手権」の開催が予定されている。日本野菜ソムリエ協会は、このような品評会を通じて価値ある青果物を評価し、生産者を応援することで日本の農業活性化に寄与していく方針だ。