シティ・ファウンデーション 若者のAIスキル育成支援に総額2,500万ドル助成へ
シティ・ファウンデーションは、第4回グローバル・イノベーション・チャレンジの提案募集(RFP)の開始を発表しました。本チャレンジでは、AIによる変革が進む経済環境のなかで世界中の若者が活躍するために必要なスキル、経験、機会を提供する取り組みを支援するため、50の地域団体に総額2,500万ドルを助成します。テクノロジー分野のスキルと人間ならではのスキルの双方に対する需要の高まりに対応し、経済的自立の促進と就業準備の支援を目的としています。
AI時代におけるスキルの需要とデジタル格差への対応
世界経済フォーラムによると、雇用主の約66%がAIに関する専門スキルを持つ人材の採用を見込んでおり、AIリテラシーやデジタル・リテラシーの重要性が高まっています。一方で、AIは新たな機会を生み出す反面、必要なアクセスやスキルを持たない若者との間に新たなデジタル格差を生み出しています。
同調査では、就業に必要なAI関連スキルと人間ならではのスキルに対する継続的な需要も指摘されており、雇用主の60%以上が批判的思考力、レジリエンス(回復力)、柔軟性に対する需要の高まりを挙げています。シティのコミュニティ投資・開発部門責任者でありシティ・ファウンデーションのプレジデントであるブランディ・マクヘイルは、今回の取り組みを通じて若者がAIに関する理解を深め、将来の仕事で活躍するために必要なスキルを身につけられるよう支援するとしています。
50の地域団体へ各50万ドルを提供
若者のデジタル格差およびAI格差の解消を支援するため、今回のグローバル・イノベーション・チャレンジでは50の地域団体に対して各50万ドルの助成金を提供します。助成の対象となるのは、以下のような活動を行う団体です。
- プロンプトエンジニアリングやデジタルコンテンツ制作などのAI関連スキルに加え、問題解決能力や批判的思考力など、就業に必要な人間ならではのスキルの習得機会を、経済的困難に直面する若者に提供する取り組み
- 共有デバイスを備えたコミュニティセンターや、限られたインターネット環境でも利用可能なソフトウェア・プラットフォームなどを通じて、若者と就業機会を結び付ける取り組み
- AIツールを組み込むことで既存の若者向け就労支援プログラムを強化する取り組み
- ベストプラクティスの共有、組織能力の強化、変化する人材ニーズへの対応に向けて、分野横断的なパートナーシップを構築・促進する取り組み
今回のチャレンジは、10年以上にわたり展開している「パスウェイ・トゥ・プログレス」や、若者の雇用促進を目的とした2025年グローバル・イノベーション・チャレンジなど、シティ・ファウンデーションによる長年の若者支援を基盤としています。また、シティの従業員もボランティア活動を通じてメンタリングやキャリアコーチングなどを提供しています。
応募期限と助成先の発表スケジュール
応募資格を満たす団体の応募期限は、2026年10月6日(火)午後12時(米国東部時間)です。助成先は2027年に発表される予定となっています。
応募資格要件や対象地域などの詳細については、公式サイト(www.citifoundation.com/rfp)で確認できます。
主催団体の概要
組織の概要は以下の通りです。
- シティ:世界約180の国と地域において、個人、法人、政府機関などに幅広い金融商品とサービスを提供する金融機関(www.citigroup.com)
- シティ・ファウンデーション:経済的困難に直面する世界中の人々の生活の質の向上をミッションとしたシティグループの慈善基金(www.citifoundation.com)
本記事はシティ・ファウンデーションの発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



