Wisteria、ドローン自動巡回とAI判定による外壁点検SORAMIRUを展開
株式会社Wisteriaは、ドローンの自動巡回撮影とAI画像判定を組み合わせた建物外壁向け点検サービス「SORAMIRU」を展開している。自社で学習させたAIが外壁のひび割れや錆・腐食を検知し、前回撮影との比較や点検レポートの下書き作成までを一貫して行う。同社は、実際の点検現場でAIの精度を検証する先行パイロット企業の募集も実施している。

建物の外壁点検は有資格者による目視や打診が基本である一方、高所作業に伴うリスクや足場設置の手間、天候による制限が課題となっていた。また、ドローン点検の導入には操縦技術や画像解析の専門知識が求められる状況があった。

SORAMIRUでは、登録された飛行ルートに沿ってドローンが自動巡回して外壁を撮影する。撮影された画像から、AIが外壁のひび割れや錆・腐食を検知し、種類や場所、信頼度の情報とともにクラウド上へ蓄積する。前回撮影データとの比較によって悪化箇所や新規箇所を抽出し、点検レポートの下書き作成まで対応する。
なお、AIの判定は一次スクリーニング(見落とし防止の補助)として位置づけられており、建築基準法第12条に基づく定期報告など法定点検の最終判断は有資格者が行う前提となっている。機体の用意や登録、操縦、飛行許可・承認の申請、飛行計画の通報は同社が一括して担うため、利用企業側での機体や操縦者の手配は不要としている。

検知対象と検証データでの精度

現在、AIによる検知が提供されている対象は「外壁のひび割れ(可視光)」と「外壁の錆・腐食」の2種類である。検証データでの実測値における正解率は、ひび割れ検知が93%、錆・腐食検知が96%となっている。この精度数値は検証データでの実測結果であり、実際の点検現場では撮影条件によって変動する。同社によると、ひび割れ検知は壁面を主体に写した写真、錆・腐食検知は近接撮影した金属面の写真を用いることで精度が安定するという。

このほかの検知対象について、「外壁のタイル浮き・膨れ(赤外線)」「外壁の剥離」「地中レーダー(GPR)による空洞検知」は実際の点検フローで試験運用中であり、「太陽光パネルのホットスポット」は準備中となっている。各対象の開発状況は、公式サイト内の「技術と対応状況」ページ(https://soramiru.co.jp/technology)で随時公開される。
先行パイロット企業の募集と今後の展開
同社は、実際の点検現場の写真を用いてAI精度を検証・向上させる先行パイロット企業を募集している。ヒアリングと現場確認を経たうえで、1フライトからのトライアルを実施し、点検レポートを提供する。
今後は、準備中・開発中の検知対象についても検証を重ねながら順次試験提供を進める方針である。また、AI判定デモは英語表示に対応しており、海外の点検事業者や管理会社への展開も視野に入れている。
会社概要
- 会社名:株式会社Wisteria
- 事業内容:ドローンによる外壁・太陽光パネルの点検・清掃、AI点検サービス「SORAMIRU」の運営、金属回収事業等
- 公式サイト:https://soramiru.co.jp/
- 企業HP:https://www.wisteria-grp.jp/
本記事は株式会社Wisteriaの発表をもとに作成されています。
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