Dellows News

文藝春秋 一穂ミチの最新小説 希望の子を2026年10月7日に刊行 発売前重版も決定

株式会社文藝春秋は、一穂ミチさんの最新小説『希望の子』を2026年10月7日(水)に刊行します。

発売に先駆けて全国の書店員に向けて作成されたプルーフ(事前見本)は申し込みが殺到して異例の3刷を記録し、すでに230件を超える感想が寄せられています。その反響の大きさから、刊行を前に発売前重版が決定しました。

重荷と痛みに向き合う連作短編集

本作は、自分で選んだわけではない重荷に傷つき、痛みに向き合いながら人生に光を見出していく人たちを描いた6篇を収める連作短編集です。

失声症により言葉を発することができない雪花(せっか)は、スクールカウンセラーの梢(こずえ)から、生まれた日によって希望を背負わされた人が集まる「反希望クラブ」に誘われます。雪花が生まれたのは2011年3月11日で、その日を境に父は故郷の福島から戻らなくなり、母と大阪で暮らすことになりました。抱えてきたわだかまりを分かち合える場となった「反希望クラブ」に身を置く中、雪花は母のスマホを盗み見てしまう展開が描かれます。

収録作は以下の通りです。

  • 希望の子
  • カーマンライン
  • ウィンドミルでキドニーパイを
  • 羊の帰る家
  • 歌うように生きて
  • 汽水域

全国の書店員から寄せられた反響

作品に触れた全国の書店員からは多くの声が集まっています。紀伊國屋書店 アリオ鳳店の吉原朋子さんは「言葉のひとつひとつが、寄り添い、問いかけ、刺さり、涙が止まりませんでした」と感想を寄せています。

走る本屋さん高久書店の高木久直さん、大垣書店 イオンモールKYOTO店の村瀬萌夏さん、フタバ図書TSUTAYA TERAイオンモール福岡店の増本美佐さん、東山堂 イオンモール前潟盛岡店の藤村沙希さんからも、作品や登場人物の繊細な心情描写を高く評価する声が届いています。

著者・一穂ミチさんのコメント

著述にあたり、一穂ミチさんは直筆コメントの中で、自身が常に「選ぶ」ことについて考えていると明かしています。生まれてくる国や親、日にちなどを選ぶことができない子どもの頃にもどかしさや悲しみ、憤りを感じていたとしつつ、「選べなかったたくさんのことが、わたしに小説を書かせてくれているような気がします」と述べています。

一穂ミチさんは大阪府生まれで、2007年に『雪よ林檎の香のごとく』でデビューしました。22年に『スモールワールズ』で吉川英治文学新人賞、24年に『光のとこにいてね』で島清恋愛文学賞、『ツミデミック』で直木賞を受賞したほか、22年には咲くやこの花賞〔文芸その他部門〕も受賞しています。

書誌情報

  • 書名:『希望の子』
  • 著者:一穂ミチ
  • 定価(紙版):1980円(税込)
  • 電子書籍価格:1900円(税込)
  • 出版社:株式会社文藝春秋
  • 判型:四六判 上製カバー装 304頁
  • 発売日:2026年10月7日
  • ISBN:978-4-16-392145-7
  • 書誌URL:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163921457

本記事は株式会社文藝春秋の発表をもとに作成しています。

アクセスランキング

今日

1週間