知立市、FUJI、野村開発が高齢者支援プロジェクト開始

愛知県知立市を拠点とする株式会社FUJIと野村開発株式会社は、知立市の「新技術や新サービスの実証実験を行いやすいまち」の実現に向け、共同で「高齢者居住サポート実証プロジェクト」を開始する。このプロジェクトは、高齢者の賃貸住宅への入居条件の緩和等の可能性を検証し、高齢者が安心して住居を借りることができるエリアの実現を目指すものだ。

知立市は、2024年3月に公表した「知立駅周辺エリア未来ビジョン(中間とりまとめ)」に基づき、新技術や新サービスの実証実験を行いやすいまち「実証実験都市」の実現に取り組んでいる。その取り組みの一環として、地元企業であるFUJIと野村開発、知立市が共同でこのプロジェクトを開始する。

プロジェクトの内容は、見守りシステムの実証による高齢者の自立生活支援や住宅確保のための効果検証で、2024年度中に実証実験が行われる予定だ。関係主体は、株式会社FUJI、野村開発株式会社、知立市経済課などだ。

また、FUJIは移乗サポートロボット Hug に続く介護・ヘルスケア向け製品として、自宅で暮らす独居高齢者向けの健康見守りシステムの開発を進めている。センサーを用いて自宅内での生活行動をデータ化することで、高齢者本人や、そのご家族でも気付くことが難しい小さな変化を捉えることができる。これにより、早期のフレイル検知と予防的介入に繋げ、自宅における自立した生活維持をサポートすることを目指している。