LINEヤフーやソフトバンクなど、小学生向けAI情報モラル教材の実践授業を実施
LINEヤフー株式会社、ソフトバンク株式会社、国立大学法人静岡大学は、2026年9月9日(水)に板橋区立上板橋第二小学校の小学5年生49人を対象として、共同で開発中の情報モラル教材「AI情報訓練」を用いた授業を実施しました。子どもたちが生成AIの仕組みや特性、利用する際のリスクなどを体験を通じて学ぶことを目指した取り組みです。



小学生向けに生成AI教育の重要性が高まる背景
総務省が2026年4月に公表した「2025年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果」によると、小学校高学年で「生成AIを使ったことはない」と回答した割合は24.2%にとどまり、児童の間でも利用が広がっている状況が示されています。一方で、「インターネットを使うときに気をつけるよう学校から教えてもらったこと」として「生成AI」を挙げた児童は23.4%であり、生成AIに「なんとなくこわいし、難しい」というイメージを持つ児童も31.4%に上るなど、安全に活用するための教育が求められています。
さらに、文部科学省で検討が進む次期学習指導要領でもAIを含む情報分野の学習拡充が議論されるなど、学校教育でのAI学習の重要性は今後さらに高まる見込みです。
仕組みやリスクを体験しながら学ぶ「AI情報訓練」
LINEヤフー、ソフトバンク、静岡大学が開発を進める「AI情報訓練」は、各者が持つ情報モラル教育や生成AIに関する知見を生かした教材です。




今回の授業では、AIを上手に活用するポイントとして「なかま」というキーワードを用いました。これは「なんのために使うのかな?(目的)」「かくにんしたかな?(確認)」「まかせっぱなしでよいのかな?(決定)」の3つのステップを示したものです。授業後半では児童が実際にAIを操作し、「なかま」を意識して出力情報の確認や自己判断を行う実践的なワークに取り組みました。
教材の開発に関わる静岡大学の塩田真吾准教授は、「AIはリスクがあるから使ってはいけないということではなく、仕組みを理解した上で、上手に活用していくことが大切です」と述べ、防災訓練のように使い方を訓練する必要性を語っています。
授業を体験した児童と教員の反応
授業を受けた児童からは、AIが出した情報に誤りがある可能性を踏まえて本などで確認したいという声や、使いすぎに気をつけながら「なかま」を意識して活用したいといった感想が寄せられました。
また、板橋区立上板橋第二小学校の担当教諭からも、情報モラルの土台を築いた上で学年に応じた付き合い方を学ぶ重要性や、AIから得た情報をそのまま使わずに自分で確かめて考える習慣を身につけてほしいといった意見が挙がっています。
2026年11月にWebサイト上で正式公開を予定
LINEヤフー、ソフトバンク、静岡大学は、今回の授業で得られた意見や教材の伝わりやすさなどを踏まえ、教材内容の改善を進める方針です。「AI情報訓練」は、2026年11月に「LINEヤフー みらいプロジェクト」のWebサイト上で正式に公開される予定となっています。
本記事はLINEヤフー株式会社の発表および総務省の公表情報(https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu20_02000001_00032.html)をもとに作成しました。
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