株式会社JTOWERは、2024年5月29日に開業した大型多目的アリーナ「LaLa arena TOKYO-BAY」において、インフラシェアリングを活用した通信環境整備を実施した。LaLa arena TOKYO-BAYは、千葉県船橋市に位置し、地上4階建て、延床面積約31,000㎡、収容客数1万人規模の施設だ。有孔アルミパネルを用いた躍動感のあるデザインが特徴で、昇降可能な423インチのセンタービジョンや、すり鉢型のボウルデザインによる臨場感ある観戦が可能となっている。

JTOWERは開業にあたり、4Gと5Gの通信環境整備を同時に行った。インフラシェアリングを活用することで、省スペース、省電力化、資材や工事工数の削減が実現され、環境に配慮したより効率的なネットワーク環境が整備された。これにより、顧客体験価値のさらなる向上に貢献するという。

JTOWERは2014年に屋内インフラシェアリング・ソリューションの商用サービスを開始し、商業施設、オフィスビル、病院、行政施設、物流施設、アリーナ・展示場など、幅広いカテゴリの施設で導入物件数を増加させてきた。2020年には5Gに対応する共用装置の開発を完了し、導入を本格化するなど体制を強化しており、導入済み物件数は574件（2024年3月時点）と国内随一の実績を誇る。

インフラシェアリングとは、これまで携帯キャリア各社がそれぞれに整備していたネットワーク設備を共用化することで、設備や運用・保守にかかるコストを削減し、より効率的なネットワーク整備を実現する取り組みだ。消費電力、資材、工事回数の削減にもつながり、環境負荷の低減にも貢献する。

JTOWERは今後も、通信分野における技術・知見を最大限発揮し、インフラシェアリングのパイオニアとして社会のデジタル化に貢献していく方針だ。