ミランダ・ジュライの小説 はいつくばって 発売後2週間で重版が決定
作家のミランダ・ジュライによる9年ぶりの長篇小説『はいつくばって』の重版が、発売後2週間で決定しました。本作は中年や更年期をテーマに描いた作品で、2024年に発表され全米図書賞のファイナリストに選ばれた小説です。日本語版は岸本佐知子が翻訳を手がけ、2026年8月28日に刊行されました。

中年や更年期に向き合う女性を描いた長篇小説
『はいつくばって』は、音楽プロデューサーの夫と子供とともにLAで暮らす45歳のアーティストを語り手とし、中年期を前に揺れ動く姿を描いた物語です。単独のドライブ旅行をきっかけに展開する人生の変化や葛藤が描かれています。
本作に対し、ニューヨーク・タイムズ紙は「彼女は史上初の優れた更年期小説を書いた」と評したほか、ガーディアン紙も評価を寄せています。読者の間でも読書会が開かれるなど、刊行から2年が経過した時点でも議論が続けられているとされています。
国内外の作家から寄せられた賛辞
本書には国内外の作家からコメントが寄せられています。作家の西加奈子は、身体の変化や人生に向き合う女性の姿を描いた本作について、揺らぎを抱える読者を励ます作品である旨の推薦文を寄せています。
日本語版の翻訳を担当した岸本佐知子は、著者の大胆さや信念に触れながら翻訳時の思いを述べています。また、海外の作家であるジョージ・ソーンダーズ、エマ・クライン、マイケル・カニンガムらも作品への賛辞を表明しています。
著者と訳者のプロフィール
著者のミランダ・ジュライ(Miranda July)は1974年ヴァーモント州生まれです。カリフォルニア大学サンタクルーズ校を中退後、ポートランドで活動を開始しました。2005年に映画『君とボクの虹色の世界』でカンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)を受賞したほか、2007年には短篇集『いちばんここに似合う人』でフランク・オコナー国際短篇賞を受賞しました。映画『ザ・フューチャー』や長篇小説『最初の悪い男』などの著作があります。
訳者の岸本佐知子(Kishimoto Sachiko)は翻訳家として、ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』やリディア・デイヴィス『ほとんど記憶のない女』など多数の海外文学を手がけています。2007 年に『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞、2026 年には伊丹十三賞を受賞しています。
書籍情報
- タイトル:はいつくばって
- 著者名:ミランダ・ジュライ/岸本佐知子訳
- 発売日:2026年8月28日
- 造本:単行本(新潮クレスト・ブックス)
- 定価:3,245円(税込)
- ISBN:978-4-10-590211-7
- URL:https://www.shinchosha.co.jp/book/590211/
本記事は新潮社の発表をもとに作成しています。
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