レジルとアドダイス、中小オフィス向け空調制御AIで協業 2026年9月より実証
レジル株式会社と株式会社アドダイスは、既存の中小規模オフィスビルの電力使用量をAIで削減し、企業のGHGプロトコル(Scope2)対応と空調品質の向上を両立するための協業を開始した。アドダイスが提供する空調制御AI「SEE GAUGE(シー・ゲージ)」を既存設備に後付け連携させ、建て替えや改修を行わずに電力使用量の削減と快適な環境維持を支援する。第一弾として、三井不動産投資顧問株式会社が運用するオフィスビルにおいて、2026年9月より実証実験を開始する予定だ。
協業の背景と目的
築年数が経過した中小規模オフィスビルでは、躯体改修や大規模な設備更新による省エネルギー化に対し、コストや工期の面で課題を抱えている。一方で、脱炭素への関心や要請が高まる中、オフィスビルの電力使用量で大きな割合を占める空調設備の省エネルギー化が求められている。ただし、過度な節電は快適性の低下につながる恐れがあるため、電力使用の絶対量を削減しながら快適な室内環境を維持することが課題となっていた。
今回の協業を通じて、レジルは電力供給と省エネルギー施策を一体で提案し、既存顧客への提供価値向上や新規顧客への提案力強化を図る。アドダイスは、レジルの顧客基盤や電力供給に関する知見を活用し、中小規模オフィスビルへの空調制御AIの導入拡大を目指す。
空調制御AI「SEE GAUGE」と実証の概要
実証に用いられる「SEE GAUGE」は、特許技術「予兆制御®AI」をプラットフォームとするAIソリューションである。AIが自律的に解析、学習、判断を行って自動制御することで、電力使用の絶対量削減と空調品質の向上を実現する。大規模な設備更新を必要としないため導入が容易であり、2025年には(公財)日本ファシリティマネジメント協会が主催する第19回JFMA賞・技術賞を受賞している。
2026年9月から終了時期未定で実施される実証実験では、三井不動産投資顧問株式会社が運用する中小規模オフィスビルを対象に、以下の検証が行われる。
- 空調制御AI「SEE GAUGE」の導入期間および導入オペレーションの検証
- 電力使用量および電気料金の削減効果の検証
- 電力使用量削減に伴うCO2排出量削減効果の検証
- 空調品質および快適性向上の検証
- レジルの電力小売サービスにおける付加価値モデルとしての事業性検証
実証における各社の役割として、レジルはお客さまへの提案、顧客紹介、導入支援、一次対応、データ収集等の補助を担当し、アドダイスは空調制御AI「SEE GAUGE」の提供、AIモデルの継続的な学習・運用、システム環境の提供を担う。

両社関係者のコメント
レジル株式会社の取締役である山本直隆氏は、既存設備を活用して電力使用量の削減と快適性の維持を両立する可能性を検証し、電力小売サービスの新たな付加価値創出につなげたい旨を表明している。

株式会社アドダイスの代表取締役CEOである伊東大輔氏は、「長年にわたり電力分野で確かな実績を築いてこられたレジル様とご一緒に、中小規模オフィスビルの脱炭素という社会課題に挑めることを、大変光栄に思います」とコメントしている。
両社の概要
レジル株式会社
- 代表取締役社長:丹治保積
- 本社所在地:東京本社 東京都千代田区丸の内1-8-1 丸の内トラストタワーN館 14階
- 設立日:1994年11月21日
- 資本金:1.0億円(2026年6月末時点)
- URL:https://rezil.co.jp
- 主な事業内容:集合住宅への電力供給等の分散型エネルギー事業、法人向け電力供給等のエネルギートランスフォーメーション事業、BPaaS事業
株式会社アドダイス
- 代表取締役CEO:伊東大輔
- 所在地:〒101-0021 東京都千代田区外神田6-3-6 MKビル3F
- 設立日:2005年1月24日
- 資本金:2,750万円(2026年6月末時点)
- URL:https://ad-dice.com/
- 主な事業内容:「予兆制御®AI」の開発・提供および導入支援
本記事はレジル株式会社および株式会社アドダイスの発表をもとに作成しています。
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