大阪ガス、大阪湾初のShip to Ship方式LNG燃料供給を神戸港で実施
大阪ガスは、大阪湾で初(※1)となるShip to Ship方式による船舶向けLNG燃料供給(LNGバンカリング)を実施しました。
今回の供給では、LNGバンカリング船「SETO AZURE」(セト アズール)を使用し、神戸港に入港したLNG燃料自動車運搬船へLNG燃料を補給しました。大阪ガスは、大阪湾における安定的なLNG燃料供給および神戸港のカーボンニュートラルポート形成への寄与を目指しています。
神戸港で自動車運搬船へLNG燃料を供給
今回の取り組みでは、シンガポールの船舶燃料取引会社であるIntegr8 Fuels社を介し、海外船会社が運航するLNG燃料自動車運搬船に対してLNG燃料が供給されました。
Ship to Ship方式は、岸壁に係留中または錨地に停泊中のLNG燃料船に対し、LNGバンカリング船が接舷して燃料を供給する手法です。
世界的なLNG燃料船の増加と国内インフラの課題
世界的な脱炭素化の流れや国際海事機関(IMO)の温室効果ガス削減目標を背景に、LNG燃料船の導入が進んでいます。DNV(ノルウェー海事協会)の資料によると、LNG運搬船を除くLNG燃料船の隻数は2015年の62隻から2020年には185隻、2025年には869隻、2030年には1,271隻に達するとされています。
LNG燃料は従来の重油燃料と比較して二酸化炭素排出量を削減できる特徴があり、将来的にはe-メタンやバイオメタンへの転換によってさらなる低・脱炭素化が期待されています。一方で、国内における供給インフラの整備は十分とは言えず、普及拡大に向けた安定供給体制の構築が求められています。
主要3方式に対応する供給体制と今後の展開
大阪ガスは「SETO AZURE」を用いたShip to Ship方式のほか、タンクローリーから供給するTruck to Ship方式、陸上ターミナル等から供給するShore to Ship方式にも対応しています。主要3方式全てに対応可能な事業者として燃料供給サービスを展開しています。


Daigasグループは今後も船舶向けLNG燃料供給の拡大を進めるとともに、2025年2月に発表した「Daigasグループ エネルギートランジション2050」に基づき、e-メタンの社会実装を推進して海運業界の低・脱炭素化への貢献を目指すとしています。
LNGバンカリング船「SETO AZURE」の概要
- 全長:86.29m
- 全幅:17.60m
- 総トン数:約4,350トン
- LNGタンク方式:IMO独立タンク TYPE C方式
- LNGタンク容量:約3,610m3
- 推進方式:電気推進(LNGと重油のデュアルフューエルエンジン)
- 船主:大阪湾LNGシッピング株式会社
- 造船所:下ノ江造船株式会社
※1:2026年9月大阪ガス調べ(日本において運航するLNG燃料バンカリング船とその活動エリアを対象とした調査)
本記事は大阪ガス株式会社の発表をもとに作成されています。
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