盆栽AIのJinShariチーム、美学の言語化とAI実装へ向けCF開始
盆栽AIプラットフォーム「JinShari(ジンシャリ)」の開発および盆栽の美学・文化研究を進める研究プロジェクトチームは、マレーシア・クアラルンプールで開催された「第10回世界盆栽大会」に出展し、セミナーの実施や体験デモの提供を行いました。あわせて、学術系クラウドファンディングサイト「academist(アカデミスト)」において、盆栽の美意識を言語化してAIへ実装する研究プロジェクトの資金調達を開始しました。
第10回世界盆栽大会での出展とセッション


2026年8月28日から31日にかけてマレーシア・クアラルンプールで開催された「第10回世界盆栽大会」は、世界約40か国から愛好家や専門家が集まる祭典です。JinShariプロジェクトは現地で2つの特別セッションを実施しました。
さいたま市大宮盆栽美術館とのオンライン共同セッションでは、現地会場と日本をリアルタイム中継で結び、バーチャルツアーや質疑応答を通じて「見立て(メタファー)」の文化などを共有しました。また、JinShariの紹介セッションでは、開発中の「AI生育管理」や「AI樹形構想」といった先端機能を発表し、スマートフォンで写真を撮影して盆栽の見どころを可視化するAIプロトタイプの体験デモや意識アンケートを行いました。

美意識を言語化しAIへ実装する研究プロジェクト




研究プロジェクトは、農業経済学を専門とする代表の勝村 智樹氏(東京大学 大学院農学生命科学研究科 博士後期課程)と、盆栽思想史・美学を専門とする横山 詢氏(東京大学 大学院学際情報学府 博士後期課程)の協働で推進されます。デジタル人文学の手法を用いて盆栽の美学を客観的な言葉として解き明かし、JinShariに文化データベースとして実装することを目指しています。
研究と実装は以下の3つのフェーズで進められます。

- Phase 1(思想・美学の厳密な言語化):明治以降の言説や名品集を分析し、盆栽造形における「余白」や「わびさび」が目指したものを客観的な言葉として抽出
- Phase 2(他領域の文化・美学論との比較検証):茶道、いけ花、日本庭園、日本画、文学・俳句、能楽など、他の日本文化における空間・時間表現との共通点や差異を学術的に整理
- Phase 3(AI技術との融合・プラットフォームへの実装):分析成果を文化データベース化し、生成AIを通じて日々の手入れの中で手元の樹の思想的背景に触れられる機能を開発

代表の勝村氏は、「受け継がれてきた美学を言語化してAIへ実装し、世界中の人々が互いの価値観を尊重し合える『文化的な連帯』を築いてまいります」とコメントしています。

学術系クラウドファンディングサイト「academist」で実施されているプロジェクトの概要は以下の通りです。
- プロジェクト名:盆栽の魅力を世界中に届けたい!
- プロジェクトページ: https://academist-cf.com/projects/428?lang=ja
- 募集期間: 2026年9月1日(火) 10:00 〜 2026年10月29日(木) 17:00
- 挑戦者: 勝村 智樹(東京大学 大学院農学生命科学研究科 博士後期課程) / 横山 詢(東京大学 大学院学際情報学府 博士後期課程)
将来的には、海外の盆栽コミュニティや研究機関とも連携を広げ、各地域の気候風土や歴史的背景を反映した「多言語・多文化対応の美学データベース」の構築を目指すとしています。
本記事はJinShariの発表をもとに作成されています。
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