アトム、経産省・NEDOのGENIAC事業に採択 国産ロボット基盤モデル開発へ
株式会社アトムは、経済産業省および国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進する「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」において、「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボット基盤モデルの研究開発(GENIAC)(補助)」に採択された。同社は大規模な計算資源を活用し、「国産ヒューマノイドの開発・ロボット基盤モデルの研究開発」に取り組む。国産ヒューマノイドAIロボットの実機から得られるフィジカルAIデータを学習の中核に据え、産業現場での自律動作を担うロボット基盤モデルの研究開発を進める。
多用途ロボットを対象とした公募で初の採択
ロボット基盤モデルは、AIによる知能の高度化を通じて自律制御を実現する機械システムに搭載され、ハードウェアを直接制御するAIモデルを指す。フィジカルAIの実現にはマルチモーダルな基盤モデルが不可欠であり、国内の産業データを守りながら活用できる国産モデルの必要性が政策的にも示されている。
本事業において2026年3月に締め切られた公募では多用途ロボットが対象外とされていたが、2026年5月18日公示の公募では日本のロボット産業の将来像を踏まえて対象に含まれることとなった。これにより、ヒューマノイドAIロボットを開発する事業者が支援対象となる初めての機会となった。アトムは国産ヒューマノイドAIロボットの開発を手がけるスタートアップとして、2026年8月26日にフィジカルAIの学習用データ収集・整備拠点「アトム フィジカルAIファウンドリ」を開所し、同日には軸受・機械要素部品を手がける日本精工株式会社(NSK)との戦略的パートナーシップに関する基本合意書の締結を発表している。
本事業において、アトムはデータの収集、基盤モデルの研究開発、実機による検証という3つの工程を推進する。
2026年8月に開所した「アトム フィジカルAIファウンドリ」を拠点に、自社のヒューマノイドAIロボットを実際に動かしてフィジカルAIデータを収集し、産業現場で想定される作業を反復して学習用のデータセットを構築する。続いて、このデータセットを用いて視覚・言語・行動を統合するモデル(VLA:Vision-Language-Action)と環境や自機の状態の変化を予測する世界モデルの研究開発を進め、調達する大規模な計算資源を活用してロボット基盤モデルを構築する。さらに、開発したモデルを自社のロボットに搭載して実機での評価と改良を重ね、データと基盤モデルを相互に磨き上げる循環を回す体制を整える。
日本の産業基盤への定着を目指す
人口減少と現場の人手不足が進む中、アトムは本事業を通じてロボット基盤モデルの開発を加速させ、収集したデータや開発技術をパートナー企業との連携を通じて産業現場へ実装していくとしている。
株式会社アトム代表取締役社長の青木俊介氏は、ロボット基盤モデル開発は海外勢が先行しているものの日本の産業現場のデータで鍛えられた国産モデルが必要とされる場面は確実に存在するとし、「アトム フィジカルAIファウンドリ」を起点に日本の現場で使えるヒューマノイドAIロボットを一日でも早く届けられるよう取り組むと述べている。
株式会社アトム 会社概要
- 会社名:株式会社アトム(英語表記:ATOM Inc.)
- 所在地:東京都江東区豊洲6-4-34 メブクス豊洲
- 代表者:代表取締役 青木 俊介
- 事業内容:国産ヒューマノイドAIロボットの開発、フィジカルAI基盤モデルの研究開発
- URL:https://atom-humanoid.com/
本記事は株式会社アトムの発表をもとに作成されています。
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