Tensor Energyとエコスタイルが業務提携 低圧蓄電所で27年末1000基へ
Tensor Energy株式会社と株式会社エコスタイルは、低圧系統用蓄電所開発事業における業務提携契約を締結しました。本提携では、エコスタイルが低圧系統用蓄電所の開発・施工・O&M(運営・保守)を担い、Tensor Energyがアグリゲーターとしての役割を担います。再生可能エネルギーの有効活用と電力系統の安定化に資する分散型蓄電インフラの普及を推進し、2027年末までに累計1,000基のアグリゲーション連携を目指します。
提携の背景と目的
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて再生可能エネルギーの導入拡大が進む一方、天候による発電量の変動や昼間の余剰電力の発生(出力制御)への対応、および電力需給の安定化が課題となっています。こうした中、2026年4月の制度改正により、低圧の系統用蓄電池も複数アセットを束ねる(アグリゲート)ことで需給調整市場へ参加することが可能となりました。低圧系統用蓄電所は、接続申込から数ヶ月でのスピーディな系統連系が可能で、遊休地など限られた用地にも設置できることから期待が高まっています。
エコスタイルは、遊休地を活用した約6坪の用地から設置可能で、導入費用の目安を1,500万円規模からとする「低圧系統用蓄電所開発トータルソリューション」の提供を開始しています。両社は、エコスタイルが太陽光発電開発で培った「系統・土地の目利き力」と「施工・開発力」に、Tensor Energyのアグリゲーション技術を組み合わせることで、低圧系統用蓄電所の全国展開を加速し、再エネ電力の有効活用と分散型電源の収益最大化を推進するとしています。
業務提携の内容と目標
本提携における両社の役割および目標は以下の通りです。
- エコスタイル:低圧系統用蓄電所の開発・施工・O&M(用地確保、系統連系申請、設計・調達・施工、運営・保守)を担当
- Tensor Energy:自社開発のアグリゲーションシステム「Tensor Cloud」による市場入札・充放電制御・精算等のアグリゲーションを担当
- 目標:2027年末までに累計1,000基の低圧系統用蓄電所のアグリゲーション連携を実現
単独の系統用蓄電所にとどまらず、既存の太陽光発電所への蓄電池併設や市場連動型(FIP制度)への移行を見据えたソリューション連携も推進し、再エネの出力制御低減と系統負荷の平準化を目指します。
Tensor Cloudのアグリゲーション技術
Tensor Energyが開発するTensor Cloudは、AIによりアセット毎に運用・制御を個別最適化できる強みを有しており、以下の技術・サービスを提供します。
- ネガポジ運用による収益向上と24時間・48コマ入札:充電しながら応動する「ネガポジ運用」により供出可能量を拡大するとともに、「充電のみ」の時間帯をなくすことで、1日48コマ(24時間)すべてで需給調整市場への入札を可能にします。
- EMSによる個別制御:各サイトに設置したEMSによる分散配置型の個別制御を採用し、アセット毎の確実な指令追従を実現します。
- 需給調整市場における代替不可申請の自動化:急な複数台の故障・停止に対しても、システムが代替不可申請を自動で実施します。
- オーナー毎の精算・レポートをTensor Energyが実施:アセットオーナーへの精算・振込およびレポート業務をTensor Energyが個別で実施し、運用期間中の事務負荷を削減します。
各社概要
株式会社エコスタイル
- 所在地:大阪市中央区道修町1丁目4番6号
- 設立:2004年10月5日
- 代表者:代表取締役 社長執行役員 木下 公貴
- 資本金:1,541百万円
- 事業内容:オフサイト太陽光発電開発事業、オンサイト太陽光発電開発事業、電力小売事業、太陽光発電事業
- 開発実績:20,896件・1,406MW(2026年7月末日時点、太陽光発電開発施工実績)
- URL:https://www.eco-st.co.jp/
Tensor Energy株式会社
- 所在地:福岡県福岡市中央区天神1-11-1 ONE FUKUOKA BLDG. 7F
- 設立:2021年11月
- 代表者:堀 ナナ、フィルター カルロス ヴィンセント
- 事業内容:発電システム、蓄電システム、及びその他の分散型エネルギーシステムの資産運用、制御、並びに電力取引に関するソフトウェアの開発、販売、サービス提供
- URL:https://www.tensorenergy.jp/
本記事はTensor Energy株式会社の発表をもとに作成されています。
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