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住環境研究所が排水配慮や雨水活用の意識調査結果を発表 大雨時の実践に課題

積水化学工業株式会社住宅カンパニーの調査研究機関である株式会社住環境研究所は、東京大学大学院新領域創成科学研究科の佐藤弘泰教授の協力のもと、住まいにおける排水への配慮や雨水活用に関する意識・実態調査を実施しました。調査の結果、大雨時や災害時の排水配慮は十分に定着していないものの、必要性や効果を伝えることで実践意向が高まる可能性が示されました。一方で、必要性を理解していても実際の行動にはハードルがある実態も明らかになっています。

水に関する不安は使う水に集中 排水経験者は流す水への意識も

水に関する不安について尋ねたところ、全体として「上下水道料金の値上がり」や「災害時の水利用」など、生活に必要な水を使い続けられるかという「使う水」に関する不安が高い結果となりました。これに対し、「大雨時の排水・浸水」に関する不安は相対的に低い水準でした。

一方、断水や排水の苦労経験者は未経験者よりも不安が高い傾向にありました。特に浸水・冠水や災害時の排水困難、排水設備・浄化槽の不具合、悪臭などの排水に関する苦労経験者では、「大雨時の排水・浸水」への不安も7割程度と高く、実際の経験がリスク認識に影響していることがうかがえます。

日常の排水マナーは定着も大雨時の配慮実践には課題

排水配慮に関する認知と行動では、「水に溶けないものや異物を流さない」「調理後の油を流さない」といった日常のマナーにおいて認知が9割前後、実践も7~8割程度と高く、比較的定着している様子が示されました。

これに対して、雨どいや排水マスの清掃といった維持管理や、大雨時・災害時の排水配慮は認知に比べて実践率が低い結果となりました。特に大雨時・災害時の排水配慮は認知が5割程度であるのに対し、行動している人は2割前後にとどまり、排水の苦労経験者でも実践率は高くありませんでした。

下水道への負荷軽減につながることを提示した上で今後の実施意向を尋ねたところ、大雨時・災害時の排水配慮について「今後は行動したい」が6割前後を占めました。同時に「行動したいが難しい」という回答も一定数みられ、必要性を理解しても実際の行動に結び付けることには難しさがある状況が浮き彫りになりました。

雨水活用は日常利用への関心が高く流出抑制の理解普及が鍵

雨水を一時的に貯めて活用できる場合に魅力を感じる使い方としては、「植物の水やり」「暑さ対策(打ち水など)」「庭・外回りの掃除」といった日常利用への関心が高く、「防火用水」「災害時の生活水」などの防災用途が一定の関心を集めました。

一方で、「地面に浸透させる」「豪雨時の下水道への流出抑制」といった流出抑制につながる活用への関心は相対的に低い結果となりました。ただし、排水の苦労経験者においてはこれらの使い方にも一定の関心がみられ、流出を抑える役割にも価値を感じる傾向がうかがえました。同研究所は、日常利用のメリットを入口としつつ、排水インフラへの負荷軽減など多様な価値への理解を広げることや、無理なく日常に取り入れられる環境・仕組みの必要性を挙げています。

調査の概要

生活者の排水への配慮・雨水活用に関する意識・実態調査の概要は以下の通りです。

  • 調査目的:今後の住まいにおける水との関わり方への示唆を得る
  • 調査エリア:全国(地域・人口密度別人口構成比に準じて回収)
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査時期:2026年5月29日~2026年6月2日
  • 調査対象:戸建住宅(持ち家)に居住する20~69歳の男女
  • 回答者数:1,583名
  • 回答者構成:水に関する苦労経験の有無・内容別に4区分で回収

本記事は株式会社住環境研究所(所長:太田真人、千代田区内神田1-14-10、積水化学工業株式会社 住宅カンパニー プレジデント:吉田匡秀)の発表をもとに作成しました。 佐藤・風間研究室ホームページ:https://www.wwmlab.info/ 株式会社住環境研究所 2024/12/11公表実態調査:https://www.jkk-info.jp/research/detail/65/

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