DRONE SPORTSの国産ドローンRangle X、循環のみち下水道賞を受賞
DRONE SPORTS株式会社が開発した国産光ファイバー有線ドローン「Rangle X」による下水道管渠の長距離連続点検の取り組みが、国土交通省主催の令和8年度(第19回)国土交通大臣賞「循環のみち下水道賞」イノベーション部門を受賞した。同機はφ2,600〜3,000mmの大断面管渠内において、1フライトで1.6kmの連続飛行を達成している。表彰式は2026年9月10日に国土交通省で開催される予定だ。
下水道管渠内で1.6kmの連続点検を完了

全国の幹線下水道管渠には、TVカメラ車や有人調査、浮流式カメラといった既存手段では進入が困難な未調査区間が存在していた。また、従来の無線式ドローン点検でも通信距離の制約から実用上の飛行距離は概ね300m前後が限界とされていた。
光ファイバー有線通信を採用した「Rangle X」は、90度以上の屈曲や段差が複合する環境に対応する。今回の対象となった国土交通省「下水道管路の全国特別重点調査」指定区間において、地上からの遠隔操作により1.6km区間の連続映像記録を1フライトで完了した。準備開始から作業終了までの所要時間は約2時間だった。
なお、同社が2026年8月に実施した調査(国交省資料や各社公開情報等の比較)によると、φ2,600〜3,000mmの下水道管渠内で1回の飛行により1,600mを超える連続撮影を行った事例の確認はなく、業界初の達成だとしている(飛行の可否や距離は管内条件により異なる)。

「Rangle X」はφ2,000mm以上の管渠に対応する専用設計の機体で、最大5kmの光ファイバーケーブルを搭載できる。2,400ルーメンの高輝度LEDライトを備え、映像のリアルタイム確認と録画に対応する。下水道管渠内における累計飛行距離は15kmを超えている。
機材設置時に人孔部での作業が必要となるものの、点検自体は作業員が管内へ立ち入らない「管内No Entry」で行えるため、有毒ガスや酸欠、転落といった労働災害リスクの低減が期待されている。
同社の小寺悠代表取締役は、今後はマンホール間が長距離におよぶ未調査区間にも対応できるよう開発を進め、下水道維持管理の安全性と効率性の向上に貢献していくとしている。

表彰式および受賞概要
「循環のみち下水道賞」は、健全な水循環や資源・エネルギー循環を目指す下水道のコンセプトに基づく優れた取り組みを表彰する制度として平成20年度から実施されている。

- 賞名:令和8年度(第19回)国土交通大臣賞(循環のみち下水道賞)
- 受賞部門:イノベーション部門
- 受賞者:DRONE SPORTS株式会社
- 受賞件名:業界初! 連続航続距離1.6km・管内No Entryを達成。光ファイバー有線ドローン「Rangle X」による長距離連続点検~Rangle Xが切り拓く、下水道維持管理の新常識~
- 表彰式日時:2026年9月10日(木)13:15~14:00(予定)
- 会場:中央合同庁舎3号館10階 共用会議室
DRONE SPORTS株式会社の概要
- 所在地:神奈川県横浜市
- 代表者:代表取締役 小寺悠
- 主な事業内容:非GNSS環境や狭隘空間におけるドローン点検(下水道管渠、製鉄所、発電所、橋梁等)、自社製品「Rangle」シリーズの提供
本記事はDRONE SPORTS株式会社の発表および国土交通省の公表情報をもとに作成。
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