Broadcom、VCF上でGoogleやNECなどの主要AIモデル検証を実施
Broadcomは米国時間の2026年8月31日、統合型プライベートクラウドプラットフォーム「VMware Cloud Foundation(VCF)」上で、主要プロバイダが提供するAIモデルの動作検証を実施したと発表しました。この検証により、企業はデータ主権やセキュリティを確保しながら、オンプレミス環境で「モデル・アズ・ア・サービス(model as a service)」の展開が可能になります。
5つの先進的な主要AIモデルで動作を検証
VCF上で動作検証が完了したモデルとして、以下の5つが発表されました。
- Nemotron 3:NVIDIAのオープンなマルチモーダルモデル。Mamba-Transformer MoEアーキテクチャや100万のコンテキストなどを備え、スケーラブルなエージェント型ワークフローを実現します。
- Gemma 4:Google DeepMindのオープンソース・オープンウェイト型マルチモーダルモデルファミリー。ローカル実行向けに設計され、自律型AIエージェントの構築や展開に対応します。
- cotomi:日本語特化で最適化されたNEC独自開発のAIモデル。高速処理と40%向上したトークン利用効率を両立しています。
- Qwen3.8-27B:Alibabaのマルチモーダルモデル。100万トークンのコンテキストウィンドウと高度なマルチモーダル推論機能を備えています。
- GLM 5.2:Z.ai(旧Zhipu AI)のオープンソース汎用言語モデル。複数ステップの自律型ワークフローに対応するエージェントをローカル環境に展開できます。
Broadcomが公表した調査「Private Cloud Outlook 2026」によると、企業の56%がプライベートクラウド上でAI推論の本番運用を実行中または計画しています。
VCFは、推論ワークロード、エージェント型アプリケーション、コンテナ化サービス、従来の仮想マシンを同一環境で実行可能です。AMD、Intel、NVIDIAのハードウェアが混在する環境をサポートし、デフォルトモデルランタイムとしてvLLMを活用することで、150を超えるオープンソースモデルの実行に対応します。また、MLPerf Inference v5.1に準拠した第三者によるベンチマークテストにおいて、ベアメタルと同等のパフォーマンスを発揮することが確認されています。
今回の発表にあたり、関係各社からもコメントが寄せられています。
Google DeepMindのオリヴィエ・ラコムブ氏は、VCFがGemma 4の活用に不可欠なセキュアでガバナンスの確保された基盤を提供するとしています。NECの山田昭雄氏は、VCFがcotomiを大規模導入できるセキュアなインフラとなると述べ、統合に向けた可能性を継続して検討する考えを示しました。ThinkOnのクレイグ・マクレランCEOは、VCFにより知的財産を自社で管理できる主権型AIフレームワークが実現できると評価しています。
本記事はBroadcomの発表をもとに作成しました。
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