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奉優会、韓国のソウル市老人総合福祉館協会ら33名の施設視察を受け入れ

社会福祉法人奉優会は2026年9月3日、東京都世田谷区にある高齢者福祉施設「弦巻の家」において、韓国のソウル市老人総合福祉館協会および会員機関の関係者33名による視察を受け入れました。

当日は、特別養護老人ホームや看護小規模多機能型居宅介護の取り組み、ICTを活用した介護現場の生産性向上施策などを紹介しました。日韓双方が抱える高齢化の課題を背景に、施設見学や質疑応答を通じて互いの実践や考え方を共有する場となりました。

立正大学教授との縁で実現した日韓の福祉交流

今回の視察は、立正大学の土屋典子教授との縁をきっかけに実施され、当日は同教授も同行しました。

来訪したソウル市老人総合福祉館協会は、ソウル地域の老人福祉館の連携と発展、高齢者福祉政策の推進などを目的に1998年に設立された団体です。2026年7月1日時点で53の機関が加盟し、会員数は70万8,427人に上ります。同協会では、高齢者福祉に関する教育や研修、会員機関の交流、見守り支援など幅広い事業を手がけています。

特養・看多機の取り組みやICTによる生産性向上を紹介

当日は法人の概要説明に続き、弦巻の家で実践している特別養護老人ホーム(特養)と看護小規模多機能型居宅介護(看多機)の取り組みが紹介されました。日本の介護を取り巻く現状や課題に触れつつ、限られた人員の中でサービスの質を維持・向上させるための考え方や、ICTなどのテクノロジーを活用した業務改善について説明が行われました。

また、施設内での支援にとどまらず、在宅サービスや地域とのつながりを通じて住み慣れた地域での生活を支える「地域介護」の考え方についても共有されました。参加者は3グループに分かれて施設内を見学し、質疑応答では日本の介護保険制度や施設運営、在宅生活の支援体制を巡って活発な意見交換が行われました。

4つのサービスを一体提供する看多機の実践

視察では、日本の地域密着型サービスの一つである看多機の具体的な運用についても詳しく取り上げられました。

同施設内の「優っくり看護小規模多機能介護 弦巻」では、「通い」「泊まり」「訪問介護」「訪問看護」の4つのサービスを、1つの事業所・チーム・ケアプランのもとで一体的に提供しています。利用者の状態や希望に応じて柔軟に組み合わせることで、医療的ケアが必要な人や退院直後の人を含め、在宅生活の継続を支援している仕組みが通訳を介して説明されました。

弦巻の家の藤巻施設長は、国や制度が異なっても高齢者の暮らしを地域で支える課題には共通点が多いとし、今回の交流が貴重な学びの機会になったと述べています。

社会福祉法人奉優会の概要

  • 設立:1999年
  • 本部:東京都世田谷区駒沢1-4-15 真井ビル
  • 代表者:理事長 香取 寛
  • 展開事業:特別養護老人ホーム、地域包括支援センター、看護小規模多機能型居宅介護、グループホーム、デイサービスなど
  • 規模:東京都を中心に160以上の事業所、職員約3,000名

本記事は社会福祉法人奉優会の発表をもとに作成しました。

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