シリコン・モーションがEUサイバーレジリエンス法対応プログラムの第1段階を完了
NANDフラッシュコントローラを手がけるシリコン・モーション・テクノロジー・コーポレーションは、欧州連合(EU)のサイバーレジリエンス法(CRA)コンプライアンスプログラムにおいて第1段階を完了したと発表しました。総合的な内部アセスメントを経て、2026年9月11日に発効するCRAのインシデント報告義務に製品サイバーセキュリティの管理およびプロセスを適合させました。これは2027年12月11日のCRA全面適用に向けた予備段階であり、同社は今後もプログラムを進展させる予定としています。
CRAの報告義務に向けたプロセス整備を完了
シリコン・モーションは、今回のマイルストーン達成により、CRAで要求される主要領域を対象とした脆弱性処理プロセスを確立しました。同社社長兼CEOのウォレス C. コウ氏は、AIがデータセンターやエッジデバイス、フィジカルAIアプリケーションへ拡大するなかでサイバーセキュリティが製品開発に不可欠であるとし、今回の対応はお客様が回復力のあるストレージソリューションを構築するためのセキュアな製品を提供する決意を示すものだと述べています。
なお、同社は残りの実務ガイダンスや整合規格が策定・最終決定されるのに合わせ、引き続き対応を進める方針です。
脆弱性管理の強化と専用報告窓口の開設
適用要件への適合に向けて、シリコン・モーションは販売後の脆弱性管理およびインシデント報告プロセスを強化しました。主な取り組みは以下の通りです。
- サードパーティーのハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントに対するセキュリティ管理とデューデリジェンスの実施
- 継続的な脆弱性監視、協調的開示、適時な修正の体制整備
- CRAの通知要件に合致したインシデントのエスカレーションおよび報告手続きの策定
- 製品ライフサイクル全体にわたるセキュリティサポートおよび脆弱性処理プロセスの定義
さらに、迅速な脆弱性処理を行うため、自社ウェブサイトに専用のセキュリティ脆弱性報告窓口を開設しました。これにより顧客やエンドユーザーなどの関係者がセキュリティ問題の疑いを直接報告し、調査や対応を求められる環境を整えています。
全製品ポートフォリオを対象に展開
今回の方策は、同社の全製品ポートフォリオを対象としています。対象には、エンタープライズSSDコントローラ、エンタープライズ・ブート・ドライブ・ソリューション、エッジSSDコントローラ、組込みeMMCおよびUFSコントローラ、自動車向けやフィジカルAI向けのFerriソリューション、ディスプレイ・インターフェース・ソリューションなどが含まれます。
同社は、今回の計画記述が現時点でCRAへの完全な適合を表明するものではなく、適用される仕様や整合規格などの要件は今後の策定や発行、法規制ガイダンスによって変更される可能性があるとしています。

- 企業名:シリコン・モーション・テクノロジー・コーポレーション(NasdaqGS: SIMO)
- 事業内容:ソリッドステート・ストレージデバイス向けNANDフラッシュ・コントローラの設計・供給
- 主な製品:サーバー、PC、エッジデバイス向けSSDコントローラ、スマートフォンや車載機器向け組込みストレージ(eMMC/UFS)コントローラなど
本記事はシリコン・モーション・テクノロジー・コーポレーションの発表をもとに作成しました。
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