富山県の黒部宇奈月キャニオンルート、10月2日から観光ツアーを開始へ
富山県と関西電力などが準備を進めてきた黒部宇奈月キャニオンルートの観光ツアーが、10月2日に開始される予定だ。黒部川の電源開発に伴い整備された工事用ルートを一般開放するもので、能登半島地震の影響による延期を経てスタートする。黒部ダムと欅平の間を5種類の乗り物を乗り継ぎながら巡るルートとなる。


電源開発の歴史を辿る一般開放ルート
黒部宇奈月キャニオンルートの歴史は、黒部川第四発電所の建設工事が始まった1956年にさかのぼる。険しい断崖絶壁や高温の岩盤を掘り進めた高熱隧道、破砕帯など多難な工事を経て築かれた工事用ルートは、安全面や発電所運営上の事情から長らく一般公開されていなかった。
1996年の公募見学会や2015年の黒部峡谷パノラマ展望ツアーの運行などを経て、2018年に富山県と関西電力が一般開放および旅行商品化に関する協定を締結した。2024年の能登半島地震による黒部峡谷鉄道への影響で開業が延期されていたが、復旧と準備が進められ、構想から約70年を経て一般開放を迎える。
5つの乗り物を乗り継ぐ周遊ツアー
同ツアーは、黒部ダムから欅平までを結ぶルートを5つの乗り物を乗り継いで通り抜ける。電源開発を支えた施設や歴史、黒部峡谷の自然に触れられる行程となっている。



ツアー内で使用される乗り物は以下の通り。


- 工事用トロッコ電車(欅平駅 – 欅平下部)
- 竪坑エレベーター(欅平下部 – 欅平上部)
- 蓄電池機関車(欅平上部 – 黒部川第四発電所)
- インクライン(インクライン下部 – 上部)
- 専用バス(インクライン上部 – 黒部ダム)

立山黒部アルペンルートや周辺スポットとの周遊


ツアーの一部のコースでは、富山と長野を結ぶ立山黒部アルペンルートも組み込まれており、山岳エリアを横断する行程も可能となっている。
周辺には、宇奈月から欅平までを結ぶ黒部峡谷のトロッコ電車や、1923年開湯の宇奈月温泉のほか、2025年版「道の駅大賞」北陸ブロック第1位(全国総合部門第8位)の道の駅「KOKOくろべ」などの観光資源がある。
本記事は富山県の発表をもとに作成。
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