シロ、国内店舗で多言語接客スキル認定制度を推進 2028年度に30%目指す
コスメティックブランド「SHIRO」を展開する株式会社シロは、国内店舗において多言語での接客スキルを持つスタッフの育成制度を推進している。2025年10月に開始した本制度を通じ、2028年度には店舗スタッフの30%にあたる252名の認定達成を目指す方針だ。日本を訪れる外国人客の増加や海外展開の加速を背景に、語学力と接客力を備えた人材の育成を進めている。
シロは2016年のロンドン・キングスロード店オープンを皮切りに海外展開を開始し、2026年9月時点では韓国4店舗、台湾2店舗、香港1店舗、UK1店舗の計8店舗を運営している。今後は各地域での店舗拡大に加え、シンガポールやタイなど新たな国への進出も目指している。

海外出店が進む中、国内店舗でも客層の変化が見られ、2025年度の実績では外国人客の割合が全体の2割を超え、前年比150%となった。同社はさらなる成長に向けて組織や人材のグローバル化が必要と判断し、第一歩として国内店舗における多言語接客スキルの育成制度を開始した。
多言語接客スキル認定制度の仕組みと手当
本制度は、株式会社TRADIAの専任講師がシロの接客方針に則ったレッスンや試験を実施する社員育成制度となっている。

学習機会として、1回5分から10分の動画で初級接客英会話を学ぶ無料の「オンデマンド講座」と、3か月間集中してトレーニングを行う「英会話ブートキャンプ」を用意している。英会話ブートキャンプでは費用の大半を会社が負担し、講師による個別フィードバックを受けながら短期間での習得を目指す。
無料のオンライン認定試験では、講師を顧客に見立てた実践形式でスキルチェックを行う。製品説明に加え、素材へのこだわりやエシカルな取り組みを英語で伝える力が問われる。認定を受けたスタッフには月額10,000円の手当を支給するほか、今後は外国人客の多い店舗への配置転換を行い、実践を通じたスキルの定着を図るとしている。
外部講師を務めるTRADIAは、単なる接客フレーズの暗記ではなく、日本語で自然に行っている接客や会話を英語でも表現し、顧客とコミュニケーションが取れる状態を目指して指導を行っているとしている。
現状の進捗と2028年度に向けた計画

2025年10月の制度開始以降、約3か月に1回の頻度で認定試験を実施している。2026年8月時点の実績では、全店舗スタッフ544名のうち認定スタッフ数は36名(全体の7%)となっている。
今後の計画として、2028年度までの採用計画に基づき、今年度中に全体の10%(66名)、2028年度には全体の30%(252名)の認定達成を目指す。
今後の展望と対象言語の拡大
現在は英語を対象とした認定を実施しているが、今後は韓国語や中国語への拡大も検討している。さらに、4店舗を展開する韓国の現地店舗においても本制度を導入し、海外店舗の接客力向上に取り組む。
シロは2026年4月に「賞与の給与化」を開始したほか、2028年卒採用から「インターバル採用」を導入するなど、人事制度の面でも海外基準への適合を進めている。今後も社員育成に注力し、ブランド理念の実現を目指すとしている。
株式会社シロ 会社概要
- 企業名:株式会社シロ
- 所在地:東京都港区北青山3-6-7 青山パラシオタワー 8F
- 設立:1989年10月23日
- 代表取締役:福永 敬弘
- コーポレートサイト:https://hello.shiro-shiro.jp/
本記事は株式会社シロの発表をもとに作成
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