M&A BASE、岡部朋也氏率いるたすき合同会社へ出資 サーチ活動を支援
エキサイトホールディングス子会社でサーチファンド事業を手がけるM&A BASEは、運営する「M&A BASEサーチファンド1号投資事業有限責任組合」を通じ、岡部朋也氏が代表を務めるたすき合同会社への出資を2026年8月1日付で実行した。

たすき合同会社は、サーチャー個人が組成するトラディショナル型のサーチファンドである。M&A BASEは自社運営ファンドを通じてサーチ資金を直接出資し、承継先候補のソーシングや承継後の経営統合・価値向上(PMI)を支援する。
出資の背景と目的
サーチファンドは、経営者を志す人材(サーチャー)が投資家の支援を受けて中小企業を発掘・承継し、自ら経営者として企業価値向上に取り組む投資モデルである。1984年に米国のビジネススクールで生まれ、国内でも後継者不在に悩む優良中小企業の新たな事業承継の選択肢として関心が高まっている。
M&A BASEは、サーチャーとITの力で成長が期待できる企業への投資をコンセプトに掲げ、サーチャーによる事業承継とその後の成長支援を行っている。今回の出資を通じ、岡部氏のサーチ活動に伴走していく。
たすき合同会社の代表を務める岡部朋也氏は、京都大学農学部を卒業後、三菱商事で化学品の輸出入や三国間取引に従事した。国内出向先での半導体材料輸出部門マネージャーや全社デジタル戦略の策定などを主導した後、IESE Business SchoolでMBAを取得し、日本サーチファンド協会にも所属している。
岡部氏は「総合商社で培った海外販売・事業開発の経験を活かし、優れた技術や製品を持ちながら後継者不在に悩む日本の中小企業を承継・成長させ、ひいては日本経済に貢献したい」と方針を述べている。
承継先の探索方針として、現時点では以下の条件を想定している。個別案件の状況に応じて柔軟に検討するとしている。
- 業種:半導体・プラスチック等の製造業、商社機能を有する企業などを中心に幅広く検討
- 業界特性:参入障壁が高く、安定したキャッシュフローが見込める業界
- 規模:EBITDA 1億〜10億円程度
- 地域:日本全国
M&A BASEの事業実績
M&A BASEは時価総額1億〜10億円規模の中小企業を対象にサーチファンド事業を展開しており、これまでに以下の承継事例がある。
- 株式会社TGK(2024年11月):オムライス専門店を展開する同社をサーチャーの春山佳久氏が承継して代表取締役に就任し、デジタルマーケティングやデータ活用による店舗経営を進めている。
- 株式会社アクト(2025年4月):徳島県で汚水・汚泥処理剤を製造販売する同社をサーチャーの伊勢裕樹氏が承継して代表取締役に就任し、Web集客の強化やバックオフィスのクラウド化、アジア市場の販路開拓を進めている。
同社は今後も事業拡大に向け、サーチャー候補や投資・ソーシング・PMI支援を担う経営幹部人材の募集を継続するとしている。
会社概要
たすき合同会社
- 所在地:東京都中央区銀座1丁目12番4号 N&E BLD. 6F
- 代表者:岡部 朋也
- 設立:2026年7月
- 事業内容:サーチファンドを通じた事業承継・経営
M&A BASE株式会社
- 所在地:東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ森JPタワー27F
- 代表者:代表取締役 小島 直広
- 設立:2019年2月
- 資本金:919万円
- 主要株主:エキサイトホールディングス株式会社(100%)
- 事業内容:M&Aアドバイザリー・仲介事業、サーチファンド事業
本記事はM&A BASE株式会社の発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



