映画化で話題の辻村深月『傲慢と善良』、コミカライズ決定

辻村深月の小説『傲慢と善良』が、鶴谷香央理により漫画化されることが決定した。2024年6月20日より、朝日新聞出版の文芸誌「小説トリッパー」のWEBサイト「web TRIPPER」にて連載がスタートする。

『傲慢と善良』は、2023年に発売され、累計93万部を突破したベストセラー小説だ。婚約者が忽然と姿を消し、その居場所を探すため、過去と向き合うことになる主人公の物語を通して、現代社会の生きづらさの根源に迫る恋愛ミステリ。9月27日公開予定で、藤ヶ谷太輔と奈緒主演で映画化されることも決定している。

漫画化を手掛けるのは、『メタモルフォーゼの縁側』などで知られる鶴谷香央理。辻村と鶴谷は互いにファン同士で、辻村は「鶴谷さんが真実と架の、あの厄介な物語を描かれたらどうなるのだろう……という期待と好奇心も抑えきれませんでした」とコメントしている。一方、鶴谷は「『傲慢と善良』を初めて読んだ時、この傲慢さと善良さは、現代を生きる多くの人が持っているものだと思いました」と語り、「辻村さんが見せてくださった景色を、漫画でもみなさんにお見せできたら」と意気込みを見せた。

WEB連載では、6月20日の連載開始時に一挙3話が公開される予定だ。辻村の原作の世界観を、鶴谷がどのように表現するのか注目だ。

▼漫画『傲慢と善良』連載ページ
https://webtripper.jp/m/mdf185579bb2a