DeepSeekベースのセキュリティ研究向けモデル、GGUF版が公開
FlashLabs株式会社は、米Continuum AIが開発し同社が日本向けに独占提供するAI推論ゲートウェイ「OrcaRouter」において、セキュリティ研究者向けのオープンウェイトモデル「DeepSeek-V4-Flash-Vision-Uncensored」のGGUF量子化版が公開されたと発表した。本モデルは、DeepSeek社の実験的マルチモーダルモデルをベースにコンテンツフィルタリングを緩和した研究用途向けで、2026年9月2日にHugging Face上で公開された。
本モデルのベースとなる「DeepSeek-V4-Flash-Vision-Exp」は、DeepSeek社が2026年8月に公開した、DeepSeek V4ファミリー初の実験的マルチモーダルモデルである(DeepSeek社発表)。画像とテキストの両方を入力として扱うことが可能で、最大100万トークンのコンテキストに対応している(DeepSeek社公式発表)。
今回公開された「DeepSeek-V4-Flash-Vision-Uncensored」は、ローカル実行環境で広く利用されるGGUF形式のMXFP4(4ビット精度)で提供される。総容量は約156GBで、4つのファイルで構成されている(FlashLabs確認)。なお、フィルタリングが有効な標準ウェイトは、OrcaRouterのモデルページからAPI経由でも利用できる。
開発の背景とアブリテーションの適用
Continuum AIは、セキュリティ研究者やレッドチーム、ブルーチームによる検証・研究用途を目的に、コンテンツフィルタリングを緩和したモデルの提供を進めている。セキュリティ検証現場においてスクリーンショットや図表などの画像を含む指示への需要が高まったことを受け、今回のマルチモーダルモデルの公開に至った。
本モデルは、脱獄用プロンプトの注入や追加学習に頼るのではなく、モデルのウェイトに拒否応答の除去を直接組み込むアブリテーションと呼ばれる手法を採用している。これにより、プロンプト側の工夫に左右されず一定の挙動が得られるとしている。
利用条件と運用方針
本モデルはセキュリティ研究・検証目的に限定して提供されており、利用にはHugging Face上での利用申請とMITライセンス条項への同意が必要となる。
Continuum AIは、本番システムでのAI利用向けにはOrcaRouterのガードレール機能(PIIシールド、コンテンツポリシー、エージェントファイアウォールなど)を標準で有効に設定しており、研究用途と本番利用の線引きを明確にした運用が可能だとしている。
組織概要
- FlashLabs株式会社
- 本社所在地:東京都千代田区一番町10番8号
- 代表取締役:細井洋一
- 設立:2023年7月
- 事業内容:AI応用研究所(Human-AI Hybridで営業・CXの自動化・自律化。OSS音声モデルChromaの開発元)
- URL:https://www.flashlabs.ai/
- Continuum AI
- 概要:知能システムを支える基盤インフラを開発する米国の研究機関
- 事業内容:OrcaRouterの開発・提供
- URL:https://www.continuum01.ai/
本記事はFlashLabs株式会社の発表をもとに作成されています。
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